2009年1月1日木曜日

FIVA 206VLにFedora 10導入

預かっている猫が山積みになっている荷物を崩したのを片付けている際,ふと部屋の片隅に放置していたFIVA MPC-206VLに目が留まった。これは2001年発売のA5サイズのミニノートPCだ。重量990gととても軽い。CPUに,あのTransmetaのCrusoe(TM5600)を採用していることでも知られる。良く覚えていないが,2002年春頃に10万円前後で叩き売られていたのを購入したのだと思う。買った当時は,出先や通勤中の原稿書きに大いに活躍してくれた。CPUは糞遅いがメモリーを640MBに拡張しているお陰で,今でも使えないことはない。


このマシンを最後に使ったのは2007年の秋口だ。旅行の際に,Fedora 7を入れて持っていったはいいが,遅くてネットもろくに見られなかったのを思い出す。ちなみにFedora 7の導入は大変だった。Fedora 7からPATAデバイスもSCSI機器として扱うようになったが,当時の「pata_ali.ko」がFIVAのATAコントローラに対応していなかったためハード・ディスクを認識できないのである。結局,Fedora Core 6を一旦インストールしてから,旧来のIDEドライバ「alim15x3.ko」を有効にしたカーネルをビルドし,その後にアップデートをかけた。


その後,DELLの激安ノートPC「Vostro1000」を購入したので,すっかり使わなくなっていた。せっかく目に付いたのだから,思い切ってFedora 10にしてみようと作業を始めた。インストールは,PCカード接続のCD-ROMドライブを使って行う。以前はこのCD-ROMドライブを認識させるには起動オプションの指定が必要だったのだが,Fedora 10のインストーラは自動認識してくれた。素晴らしい。Xはダメだったが,テキストインストールすれば導入そのものはあっけなく終わった。


しかしXがどうにもダメだ。どうもlibpciaccessを有効にしたことで,siliconmotionドライバがビデオカードをマッピングする処理に問題が生じるようになったらしい(Bugzillaの該当ページ)。Fedoraじゃなくて上流の問題なんで,Ubuntuも8.10は同じ症状が出るとか。すでに問題を修正するパッチは開発されていて,gitツリーの方にはマージされているようだけど,Fedora 10が使っているドライバはバージョンが古くて内容がまったく違うので,(少なくとも私には)手パッチすら無理だった。XSERVER_LIBPCIACCESSを外してX全体をビルドし直せばいいんだろうけど,それも面倒だなー。まぁ,でもそれしかないか。

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