2008年10月30日木曜日

久しぶりの坂練


「日経Linux」の特集記事の仕事に追われて、2週間ほどまったく走れなかった。仕事がようやく終わったので、なまった身体に喝を入れるべく100km超の坂練に出ることにした。自宅から睦沢を経由して、大多喜、平沢、大森と山を抜け、植野からまた山を越えて国吉、睦沢と帰って来るコースを設定する。これで100kmちょいぐらいになるだろう。


やや肌寒いので新品の長袖ジャージを着て行く。下は相変わらずハーフのレーパンだが、まだこれで大丈夫だ。グローブも新品に換えた。これまで長距離乗車すると左手が痺れて困っていた。ブラケット部分を長時間持つことができず、それが原因かと頑張って手を延ばしてみても続かない。体力が無いせい…と思い込んでいたが、最近、「グローブが小さいのでは」と思い付いたのである。これが大当たりで、今回の練習では楽にブラケットを握れたし、手の痺れもまったく出なかった。分かってみればバカみたいな原因である。


大多喜までは特に何と言うこともなく淡々と進む。大多喜からいよいよ登りが始まるが、この道路(写真)にはなぜか「メキシコ通り」という名前が付いている。1978年にメキシコ大統領が大多喜町を訪問したのを記念して付けられたというが、メキシカンな雰囲気はまったくしないので、唐突さだけを感じてかなりおかしい。


坂のきつさは相変わらず。ブランクが空いた上に風邪気味ということもあって、トンネルを抜けて勾配がゆるくなった辺りに来ると貧血で少し気分が悪くなる。酸素の摂取量が少なくなってる証拠だ。心肺能力はすぐに落ちるなぁ。その後、平沢ダム付近から県道177号線に抜ける部分の坂に挑戦する。ここは夏に挑戦した際、挫折して押した経験があるところだ。坂の後半に10%程度の勾配が現れるのでなかなか辛いが、今回は気温が低いこともあって何とかクリアできた。


花生CCからは基本的に下り基調だ。下りは寒いしスピードが出て怖いので好きになれない。途中「勝浦ローヤルパークホテル」が閉館しているのを見かけた。8月の練習の際には営業していたので最近潰れたのだろう。帰宅して調べると8月末で閉館していたようだ。オープンして1年持たなかったというが、あの立地では仕方ない気もする。ホテルを過ぎ、松野方面に。松野から市野川に抜ける道のトンネル直前には、今回の練習コースの最大勾配がある。12~3%はあるのではないだろうか。とはいえ前輪が浮くほどではなく、距離も短いので難なくパス。シッティング強化という目標もあるので、ここも含めてダンシングは使わずに越えた。


山田6区経由で国吉、能実、睦沢と抜ける。能実-睦沢間の切り通しが存外きつい。交通量が多いので、歩道をヘロヘロ登った。睦沢の道の駅で休憩中、夕焼けのような空になったため明るいうちに帰宅できるか心配になる。15時になったばかりというのに冬の日は短い。結局帰宅したのは16時過ぎ。風呂に入っている間に日が落ちた。


本日の走行距離:109.71km。平均速度:21.2km/h。最高速度:46.0km/h。

2008年10月18日土曜日

タバコはやめて…


「ツール・ド・ちば」の後遺症で身体中が痛い。100km超の走行には慣れたつもりだったが、2日連続で100km超というのは初めての体験で,まだ身体がそこまでは出来ていないのだろう。というわけで、いつもの友人といつものように温泉&ラーメンのプチ旅行に。


温泉は以前から行きたかった君津市黄和田畑の「七里川温泉」を選択した。ここは、岩婦温泉などと共に千葉では珍しい硫黄臭が楽しめる温泉だ。1階に囲炉裏があって、持ち込んだ食材を焼いて自由に食べられることでも有名だ。日帰り入浴の料金は800円。浴槽は2階にある。残念ながら湯はなまり気味で、硫黄臭は内湯の湯口で微かに感じられる程度だったが、外湯(屋根があるので露天ではない)はやや温めの湯温が素晴らしく心地良く、山々の景色と相まって大満足だった。かなり長湯してしまい、若干湯当たりしてしまった。そこそこの強塩泉なので結構身体にこたえる。


その後、木更津に向かってラーメンを食べる。目指したのは清見台の「白河ラーメンみちのく」。ところが土日は通し営業のはずが、14:00過ぎに到着するとすでに暖簾は出ていない。臨時休業なのか営業時間に変更があったのか分からないが、とにかく食べられないのは事実だ。そこで代わりに近所にある「竹岡らーめん清見台店」に行って「チャーシューメン」(写真上)を食べた。竹岡らーめんを謳っているが、スープには煮豚の煮汁だけでなく、牡蠣の粉末や化調などもたっぷり入っている。それだけに食べやすく竹岡系の入門には最適だ。我々も昔は良く食べに来ていた。チェーン店なのでいくつか店があるが、清見台店が駐車場や座席のキャパが大きいので訪問しやすいと思う。


続いて市原市五井の「喜多方ラーメン圭水」に。ここでは基本の「しょうゆラーメン」(写真下)を食べた。残念ながら美味いとは感じられなかった。まずスープが甘いのだが、統一性の取れない甘味が複数あり、特にトッピングのコーンが浮いた味でどうにも好みではない。さらにログハウス風に仕立てた店内には木やニス(?)の香りが漂い、それが甘いスープと混じって「カブトムシの味」に感じられた。まぁ、これだけならば受け手(私)との相性が悪かったというだけなのだけど、最悪だったのが店主がわざわざ客席に座って、客の背後でタバコをふかしていたこと。味云々を言う以前の問題で早々に退散した。


2008年10月15日水曜日

ツール・ド・ちば2008


行って来ました「ツール・ド・ちば2008」。10/11~13の3日間で合計389kmを走る自転車イベントです。私は3日間コースでエントリーしましたが,体力的な問題と仕事の締め切りの関係で3日目はパスして合計260kmを走ってきました。2日間だけとはいえ,目標の丘陵コースは1日目と2日目のコースにだけ含まれるので,これを(登坂中の)足つき無しにクリアできたのは大満足でした。運営の方や警察・自衛隊の方,そして沿道で応援してくださった方に感謝です。


写真上は1日目の出発地点(不動堂海岸駐車場)の様子です。小雨が降っているにもかかわらず大勢の人が参加していました。外房の田舎ではなかなかお目にかかれない高価な自転車が多数あって眼福です。3つあるカテゴリーのうち最低速度の15km/hグループで出発したこともあって,大多喜まではノロノロと渋滞状態で走りフラストレーションが溜まります。しかしここから丘陵地帯! 練習の成果を発揮して(遅いグループの中では)割合上位のスピードで登り,まさにゴボウ抜き状態でした。老川十字路からの坂や勝浦ダム手前の坂も意外なほどスイスイ登れます。いやー,やっぱり練習ってやっておくもんですね。内浦山県民の森までの下りは予想通りかなりの低ミュー状態で緊張しましたが,なんとか落車せずにクリアできました。あとはほぼ平地なのでゴールの白浜までのんびり進みます。雨は結局,鴨川辺りまでずっと降ってました。おかげで自転車もジャージもドロッドロ。ゴール地点で自転車を水洗いするのが結構大変でした。



続く写真は2日目の出発地点(白浜フローラルホール)の様子。2日目は20km/hグループで出発しました。晴天でなかなか走りやすかった(風は強かったですが)。初日の疲れが残っていて,最初の登りである白石峠で結構辛い思いをしました。後に控えている登坂を考慮して,恥も外聞もなくゆっくりと登ることに徹したせいか,それほど疲れずにクリアできました。続いて,最大の山場である鴨川有料道路の登りにかかります。登り始めはとても緊張したのですが,なんつーか(言葉は悪いですが)他の参加者のあまりのヘタレぶりに登る辛さを忘れてしまってかなり楽に登れました。というより速度かな。練習のときは,なんだかんだ言って自分の限界近くの速度で頑張ってるのでその分疲れるのかも。



続く写真は亀山の休憩所で出た弁当と豚汁。この豚汁が味付けを濃くしてあって,疲れた体には美味いことこの上なしでした。弁当は梅干しが昔ながらの酸っぱい奴で美味かった。内容は「ご飯とご飯が被ってしまった」的な構成でちょっとおかしかったですが。弁当を食べたあと,黄和田畑-筒森の登り,大多喜の登りのいずれもあっさりクリアして大いに自信を付けました。もしかしたらヒルクライムには結構強いのかもしれません。ただ逆に平地が苦手かも。疲れが蓄積していたこともあるのでしょうが,大多喜からゴールまでが辛かった。もっと言えば,ゴール地点から自宅までの10km弱が一番辛かった。このあたりの克服が来年までの課題でしょうか。


最後に亀山の休憩所から出発する人たちの写真を掲げておきます。




2008年10月8日水曜日

日経Linux 2008年11月号


本日発売の『日経Linux 2008年11月号』の特集1「フリーソフトベスト100」の一部の記事を担当しました。私が担当したのはスクリーン・ショット付きで紹介されているフリーソフト100個のうちの50個です。うちの猫や友人のうさぎの画像をスクリーン・ショット中で使っています。


ソフトの選定などはすべて編集部にお任せでその点では楽だったのですが,発注が急で数が多めだったので少し大変でした。また,作業に使っていたハード(DELLの激安サーバー機SC420)では一部のX拡張が正しく動作せず,それらの拡張を使うアプリケーションがことごとく起動しないのにも困りました。Xnestを使って回避しましたけど,ちょっと面倒ではあります。この記事を読んで「アプリが起動しないぜ!」という方は,ビデオ・カードを変えてみると起動するかもしれません。


また,カーネルの新機能紹介では,フラッシュ・メモリー向けの新ファイル・システム「UBIFS」を取り上げました。JFFS2と違ってマウント速度が容量に左右されませんので,大容量のフラッシュ・メモリーを利用できます。

2008年10月4日土曜日

金曜夜のラーメン行脚


昨日夜はまたいつもの友人とラーメン行脚であった。最初に訪れたのは,富里の「らあめん元」である。注文したのは「チャーシューメン(醤油味)」(写真上)である。甘みが強いスープに焦がしネギがアクセントとなっていて美味い。チャーシューはパサついた感じだったが,これはこれで濃い目のスープと合っていた。トロ肉の炙りなどに変えると更に美味そうだけど,実際にやるとくどいかもしれない。ちなみにこのお店は「かおたんラーメン」で有名な「えんとつ屋」系らしい。


続いて八街の「南青山」に行った。名前の通り「麺屋青山」系列のお店だが,ここでは青山風に解釈した細麺豚骨ラーメンが食べられる。地元の特産品であるピーナッツの油を使った「らーめん白」が有名だ。ただし,以前の訪問時に「白」は食べており,個人的な評価が高くなかったことから,今回はマー油を使った「らーめん黒」(写真下)を注文した。


で味の方だが,どうにも細麺豚骨ラーメンの解釈の方向が好みと合わない。塩分や旨みよりも油で引っ張る方向なので,すぐに胸が一杯になって替玉を食べ進めることができないのだ。私は細麺豚骨の場合,「麺を腹に詰め込む」ことを目当てに行くことが多いので不完全燃焼感が残ってしまう。「濃さ」の演出も骨髄や背脂ならOKなのだが,ラードや他の油が多いのは好みではない。トロ肉チャーシューも余計だと感じるほどだ。もちろん完全に好みの問題なので,逆に南青山的なラーメンが好きな人もいるだろう。ラーメン自体のレベルは高いし,実際,お客さんもかなり多かった。


2008年10月3日金曜日

成東城址公園にポタリング


朝起きると昨日の150km走が効いていて体中が痛い。今日は一日晴れの予報だったので,できれば長距離練習に行きたかったが,それどころではない。結局,回復走を兼ねて近所をポタリングすることにした。


とりあえず目指したのは成東城址公園だ。成東の駅前近辺は狭くて交通量が多いことからこれまで敬遠していたが,距離が片道15kmぐらいだし,ちょっとした坂もあるしで今日みたいな日には最適だろう。途中,食虫植物群落などがある川べりの道を通るが,天気は良いし交通量も少なくて気持ちがいい。成東城址公園に登る坂は,リング状の滑り止め加工がされていたものの,距離勾配ともに大したことはなくシッティングで問題なかった。城址公園の見晴らしの良い場所から撮ったのが上の写真である。


そのまま帰るのが惜しくなる天気だったことから,急きょ,栗山川漁港(屋形漁港)に足を延ばすことにした。蓮沼海浜公園でもいいのだが,景色という点では栗山川漁港の方が好きだ。途中,軽自動車が豪快に田んぼに落ちている交通事故現場に出くわした。ちょうど現場に救急車と警察が到着した頃らしく,現場検証の傍ら運転手らしき若者が救急隊員に年齢などを聞かれていた。車はグニャグニャだったが,本人は外傷もなく受け答えもはっきりしていたので大丈夫そうだった。それ以外は,特段のこともなく目指す漁港に到着した。平地は楽だ。


栗山川漁港ではハゼ釣りの釣り人がのんびり糸を垂れていた。栗山川側にはクロダイ狙いの人もいるようだ。以前に聞いたところでは,目前が海にも関わらず,時々大きな鯉が外道として釣れるらしい。潮が差している場所だけに臭みもなくて美味しいそうだ。写真下は,漁港内から栗山川上流方面を写したものである。


漁港からは,「ツールドちば」三日目のコースをたどって帰宅した。昨日走った道もそうだったが,コース上には運営側が設置した注意喚起の看板が多数設置してあった。準備の苦労を考えると頭が下がる思いだ。


本日の走行距離:55.20km。平均速度:19.2km/h。最高速度:30.0km/h。


2008年10月2日木曜日

とりあえずあがいてみる

ツールドちば参加はかなり絶望的な状況になってきた。先日の下見で予想外にコースが(初心者には)ハードなこと,また締め切りが間近のタフな仕事を抱えているからである。とはいえ,このままただ尻尾を巻いて逃げるのも癪に障る。そこで,出来る限りあがいてみることにした。一日目・二日目のコースの一部を組み合わせて,鴨川まで往復してみることにしたのである。


距離が150kmと長いので,朝6時過ぎには出発する。県道150号線を通って大多喜に行き,そこから問題の峠道にチャレンジした。1個所で足つきしたものの何とかクリア。コースを覚えておけば次は足つき無しで行けそうだった。老川十字路からの急坂は特に問題無く登れた。予想外だったのが勝浦ダムの取り付き道路の急勾配。短距離なので何とか行けたが,もう少し長いとやばかった。勝浦ダムで写真を撮ろうとデジカメを出したが,ウンともスンとも言わない。どうやらバッテリー切れのよう。そんなわけで今日は写真は無しです。天気が良かったのに残念だ。


内浦山県民の森までの下りは怖かった。急坂の上,苔や落葉がすごくてちょっと油断すると滑って落車しそう。天気良くてこれだから雨だったらかなり危険だ。雨の気配があるようなら参加は見合わせようと心に決める。危険地帯を過ぎれば,あとは一気に安房小湊の海岸線までたどり着ける。一日目はここからゴールまでほぼ平地なので,概ね問題なさそう。


鴨川に着いたのは11時頃。コンビニで小休止したあと,すぐに鴨川有料道路を登り始めた。下見で想像した通り,勾配はギリギリ何とかなる範囲だけど行けども行けども坂が終わらないので心が折れそうになる。一番下のギアでジリジリ登っていくが,耐え切れず途中の駐車場で小休止した。後で分かったところ,その駐車場から峠のピークまでほんの少しだったので,本番では気合を入れれば登れそうだ。


予想外に辛かったのが,亀山から養老までのアップダウン。途中何度も小休止しながらようやく黄和田畑を過ぎて「あとは老川十字路まで下りだ」とほっとしたのがいけなかった。筒森の登りを忘れていたのだ。足もすっかり売り切れていたので,筒森トンネル手前まで歩きに。しかもそこから再乗車しようとした際に両足が攣ってしまって身動きできなくなる。まぁ,若い頃ほどは痛くないのがせめてもの救いか。攣り方は右足の方がひどく,以後もずっとふとしたはずみで攣りそうになるので,全然力が入れられない。結局,老川十字路からの登りも大半は押すことになった。やっぱり二日目は厳しいかな。


この状態ではとても大多喜の峠道は登れないので,国道465号と国道297号線で迂回して大多喜市街に向かう。こちらはこちらで結構アップダウンがあって楽ではない。だましだまし進んで再び県道150号線で一宮方面に向かった。途中,睦沢の道の駅でMAXコーヒーを補充してやや復活。自宅に着いたのは16時前だった。疲れたー。


本日の走行距離:146.68km。平均速度:18.5km/h。最高速度:46.7km/h。