2008年9月28日日曜日

そしてラーメンに逃避


ツールドちば参加に赤信号が灯ったことを悲観して(笑),日曜日夜にもラーメンを食べに行った。今回は船橋近辺の店を回る。


最初は船橋駅近くにある「ラーメン無限大」に行った。津田沼店には行ったことがあったが,こちらは初めてだ。メニューも初めての「醤麺(ジャンメン)」(写真上)を注文した。ここはいわゆる「二郎インスパイア系」のお店で,ラーメンも二郎そっくりの味である(と言うより,姉妹店である「角ふじ」に似た味と言った方がいいかも)。その二郎系のラーメンの上に甘辛く味付けした豚ひき肉が載せてあるのが醤麺だ。二郎系のラーメンは元々甘みがあるが,醤麺ではそれが一層際立ち,そこにさらに辛味が加わって一味違った美味さになっていた。これはまた食べたい。


続いて,宿題店だった中野木の「ラーメンかいざん」に向かう。ここは「ニューラーメンショップ」系のお店なのだが,なぜかいつも行列が出来ていて気になっていたのだ。「ネギラーメン」(写真下)が看板メニューのようなのでそれを注文した。………うーん,基本的にはラーショの味だよね。若干塩を大目に入れてあって,それで味に筋が通っているのは良かったかな。それなりに美味いが,ラヲタ的な評価には合わないお店だと感じた(だから悪いという意味ではないので念のため)。


2008年9月27日土曜日

ツールドちば,やばいかも…


仕事が一段落したので,目前に迫っている「ツールドちば」のコースを確認しておこうと館山方面に向かった。最初に,一日目初の峠道となる大多喜から上総中野に抜ける道路を通ったのだが,その段階で青くなってしまう。かなりの勾配の道が続くのだ。一日目はまだ足が残っているから良いだろうが,二日目はここを最後の方に通らねばならない。厳しい…てゆーか,無理?


続いて二日目の難所と思われる鴨川有料道路を見る。勾配はそれほどでもないが,とにかく延々と登りが続く。ここもかなり辛そう。一度走ってみないと分からないものの,登り切れるかどうか,かなーり微妙な感じ。やっぱり始めて実質6ヶ月,しかも碌な練習無しじゃ無謀だったかも。



意気消沈しながら,もう一つの目的地である三芳の道の駅に行く。ここは,和牛100パーセントのパテを使ったハンバーガーで有名な「BINGOバーガー」(写真上)があるのだ。休日ということもあって行列が出来る盛況ぶりだ。パテを2枚使った「スーパービンゴ」(写真中)を注文する。さすがに1200円もするだけあって,なかなかのボリュームだ。パテの焼き加減もレアで美味い。ただバランス的には普通サイズの奴がいいかも。食べにくいし,終盤パテの味に飽きる感じがあった。ともあれ,お勧めであることには間違いない。


東金に戻る途中,亀山ダム湖畔にある亀山温泉ホテルで入浴した。お湯はツルスベ感の強い黒湯でなかなか入り応えがある。ただし設備は古く,掃除もあまり行き届いた感じがなかった。まぁ,その程度ならどうということもないのだが,カランからお湯が出ないのには閉口した。どうもボイラーの点け忘れだったようだ。入浴料1000円もするのにちょっとねぇ。


東金に着くと,やっぱりラーメンでしょということで久しぶりに「東金大勝軒」に行く。池袋系のお店で,まぁ,そういう味である。「中華そば」(写真下)を注文した。あまりにも定番過ぎるので頻繁には来ない店だが,食べてみるとやっぱり美味い。


2008年9月26日金曜日

またまた三軒屋に


金曜日の恒例となった茂原「三軒屋」の訪問。今回は,「塩つけ三軒屋」の大盛を頼んだ。いわゆる,つけ麺の具全部載せである。タレの系統は塩そばと同じで,塩が立った豚骨スープに魚介風味の香味油が加えてあるものである。当然,こちらの方が濃い。麺は平打ち麺が標準である。加水率が低めなので,沖縄そばの麺のような感じがする。塩そばを食べたときに想像した通りの味で美味い。

2008年9月25日木曜日

WAV形式のMP3データ

必要にならないと調べないので,結構基本的なことも知らずにいることが良くある。今日,あるAVIファイルの音声を抜き出して聴こうとして初めてWAV形式のMP3データというものがあることを知った。


AviUtlを使ってAVIからWAV形式で音声を抜き出せることは以前から知っていた。今回はできるだけ再圧縮で音質を損ないたくない理由があった。そのAVIファイルの音声が(固定ビットレートの)MP3であることはAviUtlで分かったので,それをそのままMP3形式で分離するソフトを探したのである。しかしどうしても見つからない。なんでこんな基本的なことをやるソフトがないのか疑問だったが,とあるページに「(出力されたWAVファイルの)拡張子だけmp3に変更すればいい」と書いてあったのを発見した。そんな馬鹿なことあるわけないお!と一笑に付したものの,気になって試してみるとちゃんとMP3として再生できるではないか。拡張子を変えないものはもちろんWAVとして再生される。


つまり,MP3データを格納したWAVファイルというものがあるのだ。ヘッダー以外はMP3ファイルそのものなので,再生ソフトによっては拡張子を変えるだけでMP3ファイルとして再生できるのだろう。MP3形式としてはイレギュラーなので常に再生できるとは限らないだろうが…。確かに4分近いデータなのにファイル・サイズは5Mバイトしかない。「RIFF File Viewer」というソフトでWAVヘッダーを調べてみるとフォーマットIDは「0x55」。これはデータがMP3であることを示すIDだ。確かに想像した通りの形式らしい。さらに調べると,この形式にタグ情報などを格納するRIFFの「SIF(Summary Information Field)」を加えた「RIFF/WAV MP3」という形式もあるようだ(今回のファイルにはSIFは無かった)。


こういったことは,恥ずかしながらまったく知らなかった。聴いたりエンコードするだけとはいえ,WAVもMP3も日常的に使っていたのに…。なお,拡張子をMP3に変えたファイルにWindowsのエクスプローラでID3タグを設定したところ,WAVヘッダーは削除されたようで,RIFF File Viewerでは情報が表示されなくなった。

2008年9月23日火曜日

とんこつ三軒屋の魚介とんこつ


すっかりラーメン・ブログと化しているこのブログだが,昨日もまた茂原の「とんこつ三軒屋」に行ってきた。美味いんだから仕方ないだろ!


今回食べたのは,豚そば(つまりラーメン)の「魚介とんこつ」(写真)だ。といっても元々ここの基本メニューである「塩豚そば」は,豚骨スープに魚介風味の香り油を加えるタイプのものなので,それと大きな違いはない。もっと魚粉でザラザラしてるようなのを想像してたが,ちょっと違っていたみたいだ。基本メニューとの違いは削り節とワンタンが加えられていること,あと気のせいかもしれないが香り油の量が少し多かったかな。ワンタンは若干(味的に)浮いていた印象だが,ここはベースが美味いのでトータルでは何の問題もない。替玉を2つして,スープまで追加してもらった。ひだまりスケッチのヒロさんのようになる日も近いな。


残念だったのが写真だ。週末に注文して当日に届いた激安コンデジ「FinePix J50」を早速使ってみたのだが,光量が少ない環境では(これまで使っていた)「LUMIX DMC-FZ10」に敵うはずもなく,まして撮影側も慣れてないので麺部分が白トビしてしまった。まぁ,自転車で野外の写真を撮るために買ったカメラなので文句を言うのは筋違いではある。

2008年9月21日日曜日

土曜日もラーメン行脚


20日土曜日もラーメン屋巡りとなった。まず開店直後の「麺家樹幸」(千葉市緑区)を訪問。千葉のラーメン好きには言わずと知れた名店だが,実は今まで行ったことがなかった。無化調の醤油ラーメンにはあんまり良い思い出がないのと,むさ苦しいおっさんにはちょっと入り辛いのではないかと感じて敬遠していたのだ。しかし,思い切って訪問してみて大正解! 伊達に名店と呼ばれているわけではないなと納得した。入り辛い雰囲気も一切無かった。


注文したのは「こくまろ醤油」の大盛り(写真上)。鶏ベースに野菜等の旨みが解け出したスープに,切れの良いカエシが加わり,それを適量の背脂が包み込むことで,コク・キレ・旨み・まとまり感すべてにバランスの取れた出来になっている。やや細めの麺との相性も良い。基本的に豚骨派の人間だが,こういうのを食べると醤油も良いなと改めて感じる。スープまで完食した。スープの温度も熱々で良かった。



続いて,養老温泉まで足を延ばして「滝見苑けんこう村 ごりやくの湯」で入浴。ここは2005年にオープンした日帰り入浴施設という。メンテが行き届いているお陰かまだまだ新しく,去年か今年あたりにオープンした施設かと勘違いしたほどである。端境期だったのが幸いして,ほとんど貸切状態での入浴となって快適であった。ただ泉質はそれほどではない。露天風呂の方は真湯に近いぐらいに加水されていたし塩素臭が強い。内湯はそれなりに色付きがあり弱いモール臭もあったが,炭酸水素泉を意識するほどのツルスベ感はなかった。


その後,同行している友人に,いすみ鉄道の久我原駅(写真中上)を見せに行った。この駅はとにかくロケーションがすごい。人家もまばらな山中にある上,駅がそこにあると知っていなければ,最寄りの道路を走っていてもまず駅の存在に気付かないのだ。誰もが「なぜここに駅?」と驚くはず。駅舎もバス停並だ。友人もそれなりに驚いてくれたようである。



久我原駅に来たのはもう一つ理由がある。この駅からすぐの国道297号線沿いに「馬鹿ちゃん」というラーメン屋があって,どんな味なのか気になっていたのだ。ちなみにこの店名「うまかっちゃん」と読むらしい。福岡出身者としては「インスタントラーメンかよ!」と突っ込みたくなる。入店してみると品数がやたらと豊富で,いわゆる普通のドライブインである。あまり期待せずに「チャーシューメン」(写真中下)を注文した。ところが,これがなかなかのヒット。豚臭さが香る恐らくは味噌漬けのチャーシューと,ダシが効いたあっさり目の豚骨スープが良く合っていて,何となく喜多方の「まこと食堂」を思い出させる味だった。麺は細めの中華麺でそれなりに美味い。いわゆるラヲタが来るような店ではないものの,自分的には満足が行く一杯であった。ただし,具のワカメやモヤシ類はいらないかも。


夜は東金市の「しあわせラーメン金の糸」で,「パーコー麺」(写真下)を金の糸スープで食べた。甘めの豚骨スープに,出来立ての豚ロースの唐揚げが乗るラーメンである。こう書くとくどいように思えるかもしれないが,意外にマイルドな味だ。具の生レタスが箸休めになっていてそれも良いのだろう。定期的に訪れる店だが,改めてレベルの高さを感じた。


2008年9月20日土曜日

とんこつ三軒屋を再訪


金曜日夜には,9月14日に訪問した茂原の「とんこつ三軒屋」を再訪した。今回は,標準メニューの具材全部載せである「塩そば三軒屋」を注文した。


塩そばのスープは,濃い目の豚骨スープに魚粉を使った香り油を加えたもの。大まかな方向性は,八千代の「ヨシベー」や同じ茂原の「くまちゃん」と同じだ。どちらの店も好きなだけに「美味い」と声を出しながら食べ進んだ。麺については,三軒屋の方が好みかな。今回も無料の替玉を注文した。それにしても,新しい店らしく具材すべてに手が込んでいる。こういうお店が近くにあるのは嬉しい限りだ。

2008年9月19日金曜日

ホイール他をIYH


「ツールドちば」に備えて,自転車のホイールを変えることにした。私が今乗ってる「GIANT OCR3」はロード・バイクの最廉価モデルに近い。そのため,頑丈なだけが取り得の重い(そして当然安い)ホイールが付いている。より軽量なものに変えれば,走りも軽くなるはずだ。それにホイールが複数あれば,走る場所に合わせてスプロケットを変えることも簡単になる。


3万円出してA-Classの「ALX440SL」にするか,1万円ちょっとの「WH-R500」にするか迷ったが,結局その中間の価格レンジの「WH-RS20」にした。標準のホイールとどれだけ違うのか楽しみである。ついでに新しいタイヤも注文。低価格ながら比較的評判が良い「Panaracer CLOSER」を選んだ。


そういやサイクル・ジャージは猫が爪を立てて穴空けてたな…なんて考え出すと,あれこれ注文してしまい,結局は4万強の出費となってしまった。これまだ自転車がOCR3だからこの程度で済んでるけど,ステップアップしたら青天井なんだろうなぁ。楽しみのような怖いような。

Linuxで動く日本語OCRソフト

フリーソフトの記事を書いていて発見した日本語OCRソフト「NHocr」。現在は1行しか文章を処理できないなど,まだベータ版(以前?)の状況のようですが,2009年の第2四半期の正式リリースに向けて開発が進んでいるようです。NHocrを使ったWebサービスが用意されていましたので,次のような画像を使って試してみました。



結果は下の写真の通り。日本語の文字数の多さを考えればなかなか頑張っているのではないでしょうか。今後の開発に期待です。


2008年9月17日水曜日

忙しい…

昨日,今日となかなか忙しい。リーマン・ショック…はあまり関係なく,フリーソフトの紹介記事に追われているためだ。ひとつひとつは短い記事なのだけど,インストールや調査にかかる時間は短くなるわけではないので結構時間がかかる。


どうも田舎に引きこもってから,こうした「小さいけど数が多い」仕事が苦手になってきている。数をこなして慣れていくしかないのだが,エンジンがかかるまでがなかなか辛い。とにかくやるしかない。


いつもはFedoraを使う私だけど,今回は「Ubuntuで」という指定なので環境を用意してそれを使う。確かに色々と便利だ。人気があるのも肯けるなー。

2008年9月15日月曜日

とんこつ三軒屋


昨日は夜もラーメンを食べた。行ったのは,茂原の「とんこつ三軒屋」である。ここは,いすみ市の人気店「らぁ麺三軒屋」の2号店で,本店と同様のメニューのほかオリジナルの創作ラーメンが食べられるのが特徴だ。


初訪問となる今回食べたのは,その創作ラーメンの一つ「野菜スープそば」(写真)。これは,豚骨をメインにしてジャガイモなどの野菜の旨みを溶け込ませたスープの中に,加水率の低い極細麺を入れ,さらに上に(戻した)ドライトマトやパプリカなどのマリネを配した構成のラーメンである。美しい見た目と手が込んだ作りは,昼に食べた「アリランラーメン」とは対極にある。しかしこれが存外に真っ当な「ラーメン」の味になっていて,食べごたえは十分。女性客を意識して標準の盛りはかなり少ないが,替玉が1回無料でできるのでボリューム面での不足もない。


ドライトマトをはじめとする野菜の甘みや酸味が,力強いスープのうまい箸休めになっていくらでも食べられる感じだ。中でも,スライスした生ジャガイモの食感と味が豚骨スープと面白いほどマッチしていた。これは美味い。難を言えば,スープの量が若干少ないのが気になった。替玉ができるのにこの量では,2回目以降が心許ない。また温度の点でも不利だ。手間はかかるけど替玉の際には一度器を引き取って,再加温やスープ追加などをしてくれるといいかもしれない。ただし替玉1回ぐらいでは問題ないレベルではある。


24時までの営業なので,これからちょくちょく寄って全メニュー制覇といきたい。


2008年9月20日追記:再訪時に判明したが,スープはあらかじめ大目にしてもらうことも,追加してもらうこともできるようだ。お品書きにしっかり記載してあった。これならば替玉を繰り返しても安心である。

2008年9月14日日曜日

古市商店を再訪


昨日に続いてラーメン屋探訪。今日は長南町にある「古市商店」を再訪する。山間の集落でおばあさんが一人で切り盛りするお店ながら,ニラとニンニク,ラー油が山盛りの「アリランラーメン」という激しいメニューで人気のお店だ。


前回は2007年2月に訪問。その際はまだ旧店舗(写真上)で営業していた。この旧店舗では,農家の土間にテーブルとパイプ椅子が置いてあって,そこで客が食べるというすごい形の営業スタイルを採っていた。一応,客間とかも使えるようになっていたが,完全に常連専用スペースであった。そのとき食べたのは醤油味ベースの「アリランチャーシュー」(写真中上)。大まかに言えば,竹岡系+勝浦タンタン+ニラ+ニンニクといった感じの味である。



新店舗(写真中下)は,農村集落をやや外れた山内ダム近くにある。駐車場が完備している上,店構えも普通のラーメン屋っぽくなって行きやすくなった。ただし,注文方式は従来通りの独特なものだ。この店では,基本的におばあさんが一人で注文を受け,ラーメンを作って出す。空いた席に座ったらおばあさんから声がかかるのをじっと待つ必要がある。今回,私と友人は席に着いてから注文を出すまで30分待った(笑) これで切れるようなせっかちな人はこの店には向かない。さらに同系統の味のラーメンをまとめて作るので,同タイミングで注文する人々は「醤油系」か「味噌系」のどちらかにオーダーを統一する必要もある。別系統のラーメンが食べたい場合は,再度おばあさんから声がかかるのを待って,その際に注文する。



結局,今回も食べたのは「アリランチャーシュー」(写真下)だった。醤油味とラー油味の刺々しさを玉ねぎが和らげるのが房総風ラーメンの特徴だが,ここはそれに多量のザク切りニンニクとニラが加わり,それらを化調で強引にまとめている。乱暴な印象を受け,実際にかなり荒々しいラーメンではあるが,自然たっぷりの空気の中で食べるこういうラーメンにはたまらない美味さがある。スープまで完食した。


2008年9月13日土曜日

茨城ラーメン近征


今日は茨城方面にラーメン&温泉のプチ旅行。まずは香取市に出来た新店「北青山」に行く。店名から分かる通り,麺屋青山系列のお店だ。店舗は以前に「八つ葉」があった場所にある。土地柄を生かした鰻味のラーメンが特徴で,基本メニューは「味噌ラーメン」のようだが,醤油味の「ラーメン」の方が鰻味が分かりやすいというのでそれを食べた(写真上)。蒲焼風味…というレビューを読んだため恐る恐るという感じでスープを味わったが,私的には「肝吸い」風味という方が正しいように感じた。キワモノ的な印象はまったくなく,滋味豊かな深い味わいに感動を覚える。麺も具材も手が込んでいて非常にレベルが高い。特にチャーシューは,余分な脂をきっちり炙り落としてあって,香ばしくかつ重過ぎず軽過ぎずの絶妙の味。トータル・バランスも良く素晴らしいの一言。近いうちの再訪を心に決めて店を後にした。


途中,「ほっとパーク鉾田」に立ち寄り入浴する。2つの源泉があり露天風呂の方は黒湯で内湯は無色の塩化物泉。黒湯は炭酸水素含有だが「大和の湯」や「勝浦温泉」のようなツルスベ感はない。さっぱりとした浴感のお湯だった。内湯は強塩泉で,なおかつ若干のキシキシ感もあってそれなりに良いお湯だと思ったが,それを打ち消すほどカルキ臭いのでほとんど入らず,露天風呂ばかりにいた。



続いて,ひたちなか市の「とんこつ家」に行く。ここは以前からちょくちょく訪れている博多系の豚骨ラーメンのお店だ。しっかりした濃度のスープと,やや太めながら加水率の低い腹ごたえのある麺が堪能できるのが気に入っている。「ネギ豚骨まる」(写真中)を注文したが,今回は若干スープが弱くネギの風味がきつく感じた。また,以前あった「博多直送の極細麺」は選べなくなっていた。とはいえ,依然としてなかなかうまくて満足。


最後に行ったのは,つくば市の「一休」。ここも濃厚な博多系の豚骨ラーメンを食べさせるお店で,これまでに数度訪れている。今回は「ネギラーメン」(写真下)を食べた。食べてみて驚いたのが,濃厚かつ上質でありながら博多系としてオーソドックスな味に変わっていたこと。以前は,生姜味とコラーゲンが前面に出た「重たい」スープで,美味いのだけど食べ進めるにつれてつらくなる感じがあった。今回は濃厚さはそのままに脂に頼らないスープになっていて,最後まで美味しく食べられた。今日だけの味のブレでなければ,今後もちょくちょく訪問してみたい。


2008年9月12日金曜日

qemuで8コア体験


あ,まだその話,続くのですか?」(by 一条さん)


体調悪くてダウン。以前キャプチャしていたスクリーンショットを上げて今日のエントリをごまかしておきます。この画面は,qemuで作成した擬似的な8way環境のものですが,実際のオクタコア環境も20万円ほど出せば手に入る時代になりました。いい時代になったものです。

2008年9月11日木曜日

我が家の猫紹介 その2


先住猫カレンの遊び相手がほしいな…と思っていた矢先,カレンのかかりつけの獣医さんの待合室で里親募集の子猫が展示されているのに出くわした。どうやら野良の仔が保護されて来たらしい。最初に見たときは引き取りまでは考えていなかったが,1週間後に行った際,4匹ほどいた兄弟姉妹のうち1匹だけ雄が残っているのを見て引き取りを決めた。尿路疾患の恐れがある雄は不人気なのだ。もっともカレンとの相性を考えると性別が異なっていた方が良いので都合が良い。年齢は生後2カ月になるかならないか,という感じらしい。


引き取り前に一応,ウイルスの検査をしてもらうがいずれも陰性。虫下しなどは処置済みだった。ただ,病院にいる間に猫風邪にかかったらしく(実際,前回見たときにはきれいだった),鼻水と目ヤニがすごいのは心配だった(この心配は的中し,あとでカレンにも猫風邪が感染ってしまう。幸いどちらも現在は症状は治まっている)。


引き取った日は2006年7月10日。この子猫がすごいのは,とにかく人懐っこくて物怖じを全然しないこと。家に入れたときも全然怖がる様子もなく,すぐにご飯をモリモリ食べて,おもちゃで遊んだ。人間も大好きで,身体に飛びついてよじ登る遊びが特に好きだった(今は体重が増えてて,これをやられると人間が大怪我するのでやらせないが)。写真上は引き取って2週間後ぐらいの様子。名前は『風と木の詩』から「ジルベール」と付けた。普段は「ジル」と呼んでいる。


カレンともすぐに仲良くなって,今でもよくじゃれあって遊んでいる。性格的にカレンが繊細で知的かつ凶暴,ジルが鷹揚でやや鈍く温和と対照的なのが良かったのだろう。面白いのが私との会話の違いだ。カレンとは明らかに会話が成り立っていて,こちらが「まだ」とか「あとで」と返事をすると理解して諦めるのだが,ジルはひたすらに要求鳴きを続けるスタイルを取っている。仕事中にキーボードの前に座って邪魔をするのも大抵ジルの方だ(写真下)。


どちらの猫もやや太り過ぎなのが心配なところ。カレンはかなり落ち着いて来たが,ジルはでっぷりと太っている。最近は食が少し細くなってきたので,ご飯の量をそれにあわせて減らしている。


2008年9月10日水曜日

我が家の猫紹介 その1


我が家に最初にやって来たのは,写真のカレン(3歳♀)だ。福岡県のとある町役場が設置した罠に母猫や兄弟姉妹と一緒にかかっていたらしい。近所の人が見かねて罠から救出し,そのうち私の実家が引き取ったのがカレンだった。獣医さんの見立てでは,生後2カ月ぐらいだったようだ。名前は妹が付けた。


非常に臆病な子猫で,実家で暮らした3週間の間はほとんど懐かなかった。その後,車に乗ってはるばる1200kmも離れた千葉にやってきた。2005年8月のことだ。うちに来た当初は,洗濯機の裏に隠れたまま丸一日ぐらいは出てこなかった。ご飯を食べている間と寝ている間はおとなしくなでられていることが分かったので,機会があるたびになでてやっていたところ1週間ぐらいで慣れた。写真下はその頃の様子。


2度目の予防接種も済ませ,3カ月ほど経ったある日。2階の階段部分で,カレンが盛大に吐いている音で目が覚めた。見に行ってみると,1mぐらいの(ちぎれた)マンソン裂頭条虫が階段を這っているではないか。捕獲時に一応寄生虫の駆除はしていたようだが,その際は卵だったのか生き残っていたのだ。思い返してみると,たくさん食べる割にあまり太らず,何よりも毛がパサパサしていた。条虫が栄養を横取りしていたのだろう。すぐに獣医さんに行ってプラジクアンテルの大きな錠剤を飲ませてもらった。


1回の投薬で虫は無事に落ちたようで,栄養状態が改善したせいか毛の黒色が濃くなった。活発度も増して喜ばしかったのだが,いささか活発過ぎて,こちらがヘトヘトになるまで遊んでも満足しないのには参った。家中の障子や網戸,畳がボロボロになったのもこの頃だ。写真でもそのボロボロぶりが分かる(笑)


その後,最初の発情期を迎えたあとに不妊手術をして少し落ち着くものの,すぐに以前にも増して活発に。さすがにこれは遊び相手がいた方がいいと判断して,2匹めを迎えることに。2匹めについては次回でご紹介。


2008年9月9日火曜日

太東崎灯台


今日は天気が良い上に気温湿度共に低く,絶好の自転車日和だ。朝から100キロ超の練習に出るつもりだったが,昨日締め切りの原稿の手離れが悪く,結局午前中はそれにかかりきりだった。午後からの出発だと時間的な問題があるので近場で済ませることに。となるとやはり太東崎灯台が手頃だ。


順調に灯台下まで進んだところで,デジカメのSDカードを入れ忘れたことに気付く。コンビニとスーパーを覗くが売っていない。仕方なく太東駅前にあるコメリまで足を伸ばして購入。アダプタ付きのmicroSDが最安値で,1GB 980円だった。


再度灯台下まで戻って坂道を登る。先日の100キロ練習が効いたのか今回は楽に登れた。冷静に坂を分析すると勾配がキツイのは前半だけなので,前半はダンシングでスピードを出し,後半はシッティングでじっくり登るという配分にしたせいもあるだろう。もっともこういう工夫をして楽にしてしまうと,練習になるのかという疑問はある。


快晴だが風が強いので,波しぶきで景色が少し霞んでいる。写真上は大原方面の様子。コスモスがきれいに咲いていた(写真下)。


本日の走行距離:63.10km。平均速度:22.1km/h。最高速度:39.1km/h。


2008年9月8日月曜日

日経Linux 2008年10月号


本日発売の『日経Linux 2008年10月号』に「無線LANルーター改造法」という特集記事を書いています。内容は,バッファローの無線LANルーターとFONルーターのファームウエアを入れ替えて,Linuxマシンとして活用しましょうというものです。


当初は,OpenWRTを入れてガリガリ使う方法を紹介しようと思っていましたが,ページ数の制限などもあり,DD-WRTを導入して無線LANルーターや無線LANブリッジを設定するという内容になりました。できるだけ情報は詰め込んだつもりですが,DD-WRTの魅力を十分伝えられたかというとちょっと残念な出来です(コンパクトに良くまとまっているとは思いますが)。せめてPPTPぐらいは紹介したかった…。内容以前に締め切りを大幅に破ってしまった点も反省材料でした。


ともあれ,DD-WRT/OpenWRTは非常に魅力的な代替ファームです。古い無線LANルーターをお持ちの方は試してみてはいかがでしょうか。これから新規にルーターを買うなら,FONルーター「La Fonera」の新型がお勧めです。外箱に「2200E」と型番が書いてあるものを購入しましょう。


そういえば,この号からLinuxカーネルの新機能を紹介する連載も始めました。新機能を一つ取り上げて,毎回2ページで紹介する試みです。初回は,Block LayerのData Integrity Frameworkについて書いています。

2008年9月7日日曜日

Linuxの起動ロゴ


何年もこういうことやってないなと思いたって,Linuxの起動ロゴを変えてみた。ソース(drivers/video/fbmem.c)を見て気付いたが,画像のサイズは自由に選べるようになったらしい(気付くのが遅い)。カーネル2.4時代は80x80の固定サイズだったので,あまり遊べなかった。色数は相変わらず224色までのようだけど,写真使うのでもなければそれだけあれば十分だ。せっかくのフリーサイズを生かせる横長のあの画像を使ってみたw


標準のロゴ画像を差し替えるには,drivers/video/logo/logo_linux_clut224.ppmを好きな画像に置き換えてカーネルをビルドする。画像はASCIIフォーマットのPPM形式にする。同ディレクトリにある「logo_linux_clut224.c」はビルド時に画像ファイルの情報を基に自動生成される。なのでこれを直接書き換えたりするのは無駄だし,やるとおかしなことになる。もしいじった場合は消しておけばいい。


ロゴ画像はCPU(コア)数に応じて複数表示される。やべぇ,この画像は2way程度でも激しくイライラさせられる(笑)。オクタコアとかだとPC壊しそうだな。

2008年9月6日土曜日

まるえいはやはり美味い


夜は成東の「まるえい」に長浜豚骨ラーメンを食べに。友人も私も福岡出身なので,長浜豚骨にはうるさい。その私たちがベスト3に入れて良いと思うほど,ここのラーメンは素晴らしい。この店で特に良いのは麺。極細の加水率が低い麺をバリカタで頼んで食べると,小麦粉の甘みが口いっぱいに広がる。


スープは若干薄め。だけど本場長浜の味としてはこれが正統だ。勘違いしている方も多いけど,長浜豚骨は脂は決して多くない。豚骨から煮出したイノシン酸の旨みと,化調のグルタミン酸の旨みの2つをカエシの塩分であっさりまとめたスープが基本で,「こってり」などのカスタマイズも存在しないのが普通だった。関東で「長浜ラーメン」を謳う店に行って驚いたのは,スープの脂っぽさと海苔が乗ってること(笑)


もちろんスープが薄めといっても,旨みはしっかりあるし,テーブルに「ラーメンダレ」が置いてあるので濃さは調整できる。替玉を繰り返して薄くなったりした場合などにどうぞ(個人的には元祖長浜屋のように,もう少しカエシが強いタレを置いてあると良いと思うが)。


2人とも朝の暴食のダメージが残っていたにもかかわらず,ネギラーメン+替玉2つをペロリと平らげた。気持ち的には食べる前よりもお腹の調子が良くなったほど。やっぱり長浜豚骨ラーメンはソウルフードだ。

かき揚げの量に撃沈

友人と朝から保田の「ばんや」に出撃。開店時間の9:30少し前に到着したが,すでに六分入りぐらいの盛況ぶりだ。今回私は次のものを注文した。



  • 850寿司(寿司盛り合わせの850円コース)

  • サバ漬寿司5カン

  • イカかき揚げ

  • 天ぷら盛り合わせ


友人は,イカかき揚げが「イカかき揚げ丼」になって,さらに上記に「アジの塩焼き」を追加注文。


いやー,量が多いのをすっかり忘れてた。最初に来たイカかき揚げを食べただけでおなかいっぱいだよ(笑) 寿司はフードファイターの気分で黙々と食べるが,最近胃が小さくなってることもあって,すぐに気分は敗戦処理モードに移行。OKFF*1のメンバーのように邪道食いできるわけもなく,結局,天ぷらはパックに詰めて持ち帰って家で食べることにした。相変わらず美味くて安かったけどね。2人で計6020円也。食べるのに夢中で写真を撮り忘れたのが残念。


*1 土山しげる「喰いしん坊!」参照

2008年9月5日金曜日

飯岡まで100キロ練


おとといは太東方面だったので,今日は気分を換えて飯岡方面に練習に出る。ほとんど平地で負荷が少ない分,100キロを楽に走れるはずだ。なまった体にはちょうどいいだろう。天候は曇り。日差しが少なくて走りやすい。


走り出してすぐ,道路脇にシロマダラの幼蛇(写真上)が死んでいるのを発見! 初めて見たよ。夜行性なのでやたら分布が広い割に滅多に見かけることがない蛇だけど,いるんですねー。できれば生きてるのを見たかった。


今回,飯岡までのルートには,県道122号線を中心に適宜周辺の農道を使うことにした。九十九里ビーチラインは狭くて交通量が多いし,海岸沿いの自転車道は砂に埋まってる個所が結構あるからだ。122号線も途中かなり狭いところはあるが,交通量が少ないので問題ない。風情はないけど,こちらのルートの方が安全だ。


特に問題もなく刑部岬にある飯岡灯台に到着した。写真下は展望台から九十九里方面の風景。なお灯台の手前には若干の坂があるが,フロント・トリプルのお陰でシッティングでも難なく登れる。息も大して切れない。


往路は順調だったが,復路は疲れが出て大変だった。途中,海岸沿いまで出て蓮沼海浜公園で休憩を取り,だましだましでようやく帰宅。最後の数キロはまさにヘロヘロという感じだった。こんな調子では,ツールドちばが思いやられる。もっと練習せねば…。


本日の走行距離:100.82km。平均速度:22.0km/h。最高速度:39.9km/h。


2008年9月4日木曜日

トランスデジタルの買い板が…


関係者の怪しい動きと共に先日倒産したトランスデジタル。架空増資だの計画倒産だのと嫌な噂が絶えない。倒産発表後は多量の1円売りが殺到して売買できない状態が続いている。なにしろ9億株もジャブジャブ発行してるので,9/30以降は紙屑確定の株券だ(印刷する体力も残ってないようなので紙屑すら手に入らなさそう)。


ところが今日の売買状況を見て吹き出した。買い板が成り買い,1円買いともに「893」(笑)。株主を財布代わりにしか思っていない関係者への恨みが笑いに昇華されている。いやー皆さんノリが良い。


しかしいつも思うが,こういう状況下での特別気配って逆効果じゃないだろうか。どうせ1円以下にはならないわけだし,売買が成立しづらいことの悪影響の方が大きいように思う。

Google Chromeに脆弱性

ITmedia News:「Google Chromeに早くも複数の脆弱性」より



US-CERTは9月3日、Google Chromeはデフォルトで、ユーザーに警告することなくファイルをダウンロードしてしまう脆弱性があると報告。また、すべてのタブがクラッシュしてしまう別の脆弱性も見つかっている。
(中略)
US-CERTはこの問題の回避策として、Google Chromeのプリフェレンスの「Minor Tweaks」タブで「Ask where to save each file before downloading」(ファイルをダウンロードする前に保存場所を尋ねる)のオプションを有効にするよう勧告している。これで脆弱性そのものが解消されるわけではないが、ファイルをダウンロードする前に警告が表示されるようになるとしている。

早速対策しておいた。それと同時にどれだけの時間でGoogleがこの問題に対応するかについても注目だ。ベータ版とはいえ大々的に配布してるわけですからねぇ。しかしすでにUS-CERTが報告してるのに何の情報もダウンロードページには出てないし,アップデートもかかってないな。ダメかも…

2008年9月3日水曜日

Google Chrome


話題のGoogle謹製Webブラウザを使ってみた。既定のWebブラウザから設定をインポートしてくれるのだが,その際に履歴から良く行くページを探し出して勝手にブックマークに追加してくれる。有り難いのかうざいのか微妙なところ。


標準の設定では,良く行くページの一覧がホーム・ページとして表示される。最初は空白だが,しばらく使うと写真上のような感じになる。


使い勝手としては特に悩むようなところもなく直感的に使える。レンダリング速度や日本語の表示にも問題はなさそう。まぁ,ウインドウ装飾はネイティブのOSに合わせてくれた方が良いとは思う。Acid3テストをやるつもりだったが,皆考えることは同じようで(恐らくは負荷が原因で)サイトが落ちていた。CNETによると78点とっているらしい。割合優秀な方ではないだろうか。


冒頭に書いたように,履歴によって動的にブックマークやホームページが書き換わる。そのため他人から「こんなページ見てるんだ」と後ろ指を差されやすい(笑) ヤバいページを見るために「シークレットモード」(写真下)というウインドウがすぐ開けるようになっているのは面白かった。このウインドウでの履歴やCookiesは,ウインドウを閉じるとすべて消えて本体には反映されない。


ベータ版だし,いろいろ不具合もあるかもしれないが,しばらく使ってみようと思う。


トレーニング再開


仕事が難航したことと暑さとで,この1カ月近く自転車に乗らなかった。このままでは,10月に開催される「ツールドちば 2008」での完走もおぼつかないので,重い体を引き剥がすようにトレーニングに出る。


久しぶりの自転車なのでペダルをうまく回せない。あまり焦らずにボチボチと回転数を上げることにして70~90rpmの維持を目標に頑張る。とりあえずの目的地は,いすみ市にある太東崎灯台に設定。往復で60キロ弱なので,軽めの練習にはちょうど良い。短いけど坂もあるしね。


往路は終始向かい風ということもあって笑うようなスローペース。おまけに結構キツイ。途中,一宮川河口付近の東屋で休憩しながら「このまま帰ろうか…」なんて思うけど,写真のようなのんびりした景色を見てたらやる気が復活して,再度灯台を目指す。


走ってみれば別段何ということもない距離で,すぐに灯台下に到着。問題はここからで,距離は短いものの10パーセント弱程度の坂道が待っているのだ。まぁ,初心者の私でも押したのは最初の1回だけで,しかも8月に入る頃には余裕で連続2セット登れてたくらいなんだけど,なにしろ今回はブランクがあるのでちょっと心配した。結局は登れたが,予想通り,後半はかなり辛かった。


復路は追い風で順調に帰宅。一宮川の河口付近では,大勢の人がハゼ釣りをしていた。もう秋ですな(暑いけど)。


本日の走行距離:57.27km。平均速度:20.7km/h。最高速度:32.3km/h。

2008年9月2日火曜日

O2にOpenBSD 4.3をインストール

我が家にはR12000を積んだO2がある。2〜3年前にOpenBSDを導入したっきり放置していたのだが,現在執筆中の書籍で「遅いマシン」での動作検証が必要になったので引っ張り出して最新OS環境をインストールすることにした。Linuxは現在もR10000系に未対応なので,OpenBSDかNetBSDを選ぶことになる。


選択したのはOpenBSD 4.3。リリース日が新しいうえ,コンソール・ドライバがO2のビデオ・カードに対応しているからだ。NetBSDにもすでにコードは入ってるようだが,OpenBSDでは安定版で使えるのが嬉しい。以前はシリアル・コンソールを使わざるを得ず,少し面倒だった。クロスのシリアル・ケーブルって使おうとすると見当たらないんだよなぁ(←部屋を整理しろ)。


それでいつものように「cd43.iso」を落としてきてCD-ROM作成してブート…と行きたかったのが,イメージの問題なのかドライブの問題なのか「media error」が出てブートしない。「install43.iso」もダメだし,NetBSDのイメージもブートしなかった。ARCSからファイル・システムが見えないのでイメージの問題だと思うのだが,こうもそろってダメということはドライブの問題かもしれない。ちなみにIRIXのインストールCDはきちんと読めたしブートもした。


仕方なくDHCP/TFTPサーバーを用意してネットワーク・インストールする。/etc/dhcpd.confに次の行を追加してdhcpdを起動。TFTPサーバーは面倒なのでWindowsで「Poor TFTP Server」を動かすことにした。192.168.0.103は,そのWindows機のIPアドレスだ。


host o2.localdomain {
option tftp-server-name "192.168.0.103";
next-server 192.168.0.103;
filename "bsd.rd";
hardware ethernet 08:00:69:XX:XX:XX;
fixed-address 192.168.0.99;
}

これでARCSから「bootp()bsd.rd」を実行すればインストーラが起動する。あとは通常のインストール作業と同じだ。インストーラ起動後は,特に問題もなくOpenBSDがインストールできた。


ちなみにLinuxでR10000系のO2がサポートされないのは,キャッシュの整合性を保つためのハードウエアが不足していることで,メモリー・アクセスの投機的実行によってデータが破壊される可能性があるため(参照)。安全に稼働させるにはカーネルの重要なコードを先頭8MBエリアに配置するなどの対策を採る必要があるようだが,そこまでの改造はできないということなのだろう。NetBSDもこの辺の問題が未解決のようで,「DMA転送が始まると不安定になる」ようだ。


じゃあOpenBSDはどうなのか,というと,インストール用ドキュメントに次のように書いてある。


On O2's with R10000 CPUs the Speculative Dirty problem is not
handled in any special way. However, so far, we have not seen
any problems from this behaviour.

「何も対策してないけど別に問題ないしー」……で,ですよねー。まぁ,OpenBSD/sgiのページに一応未解決の課題として挙げられてはいる。