2008年12月30日火曜日

BitDefenderのライセンス更新

Windowsマシンで使っていたウイルス対策ソフト「BitDefender Antivirus v10」の使用期限が来た。2年前の2006年9月に2年間2ユーザーのライセンスを39.95ドルで買っていたものだ。BitDefenderを選んだのに大きな理由はなく、Free Editionを使っていて馴染んでいたことと、そこそこの検知率で安かったから。


2年使っていて特に重いなどの不具合は無かったけど、あんまりウイルスが検知されなかったので少し物足りない気もする。AV-Test.orgの調査では検知率はそこそこ良い方なので、たまたま私のところにウイルスが来なかっただけなのだろう。


更新に当たっていくつかのソフトを検討したけど、結局、値段に引かれてまたBitDefenderにすることにした。今度は3年3ユーザーのライセンスを購入した。これで69.95ドルだから、激安とは言わないまでもかなり安い。3年後にライセンス更新するまで生きていられればイイナ。

2008年12月25日木曜日

カーネル2.6.28が出た

いよいよExt4が正式版になりましたね。GRUBの方も対応が進んでるみたいなんで、Fedora 11など各ディストリビューションの次版では軒並み正式サポートしてくるものと思われます。


あと目に付いたのは、ブロックレイヤーにSSD向け機能が入ってることですね。特定セクターを不使用にする「discard requests」機能とか、シーク不要な(非回転)デバイスということを意味するフラグ(QUEUE_FLAG_NONROT)の追加とかいろいろ対応が進んでいるようです。ディスク関連では「Disk Shock Protection」も気になりますね。3月号の日経Linuxでは、これを紹介しようかな。

2008年12月24日水曜日

randomize_va_spaceの値

とある理由で2.6.24を採用するディストリビューションとFedora 10を見比べていて気がついたが,Fedora 10では/proc/sys/kernel/randomize_va_spaceに「2」などという数値が設定されている。このrandomize_va_spaceはプロセス空間内の各種データの配置位置をランダム化する機能を有効/無効にするファイルだ。これまでは「0」でランダム化無効,「1」で有効になっていた。ランダム化されるのは,スタックやヒープ,DSO,実行コードとかの配置位置。佐藤さんのブログ記事に詳しく紹介してある。


それで「2」とは何ぞや?と思ったわけだが,どうもカーネル2.6.25以降で設定可能になった「COFIG_COMPAT_BRK」という設定を無効化するためのものらしい。COFIG_COMPAT_BRKはヒープについてだけランダム化を無効にするための設定だ。ランダム化はセキュリティ的に有効だけど,ヒープの場合はランダム化すると古いプログラムの実行に問題が生じることが多く,こうした設定が用意されたのだろう。標準ではCOFIG_COMPAT_BRKは有効になっている。


というわけで,「0」はこれまで通りランダム化無効,「1」はヒープを除いてランダム化有効,「2」はCOFIG_COMPAT_BRKの設定にかかわらず,すべてのランダム化を有効にするということになる。fs/binfmt_elf.cには,


#ifdef arch_randomize_brk
if ((current->flags & PF_RANDOMIZE) && (randomize_va_space > 1))
current->mm->brk = current->mm->start_brk =
arch_randomize_brk(current->mm);
#endif

とあるので,現状では2じゃなくても1より大きければ何でもいいようだけど。

2008年12月19日金曜日

株式会社エグザクソン

結構前からある会社のようで,今更のツッコミですが「株式会社エグザクソン」とな(笑) 綴りまで一緒やんけ。マークも「XXX」だし,反物質で動くラウンメイタルユニットでも扱ってるのか?


沿革は良く分らんが,2005年4月にMiracle Linuxのサポート業務を始めたというニュースが載ってるから,少なくともその頃からあったのは確かだ。ギリギリ前いた会社で取材に行けたかもしれないなぁ。今は自社開発のCMS販売のほか,MySQLを売ったりしてるみたい。

WineでLilithを動かす


Audaciousの環境整備がなかなか進まない。かなり良いところまで来ているだけに,余計,欠けてる機能が気になってしまう。それではいっそということで,Wineを入れて私がWindowsで愛用している「Lilith」を動かしてみることにした。


最近かなり完成度が上がってると聞いていたWineだけど,大した問題もなくあっさり動いたので驚いた。まぁ,DirectSound経由の出力はあんまりうまく行かなくて,WaveOut経由にしたりとかその程度の試行錯誤はあったけど,それ以外は本当に何もせずに済んだ。Lilithのプラグインなんかも支障なく動いてる。唯一,プレイリストの再描画がされずに「あぽろ?」になる程度だ(笑)


音質的にも許容範囲ではある。標準では時折プチノイズが乗ったりしていたけど,Lilithの実行優先度を上げたらそれもずいぶん解消された(でも時折入る)。というか優先度もきちんと処理してるのに驚いた。Wineは賢いな。あー,というかAPI変換してるだけで,Linuxでスケジューリングしてるわけか。そりゃそうだよな。

2008年12月18日木曜日

cuesheetプラグインが動作した


昨日のエントリでは動かないと書いたバージョン1.5系のAudaciousのcuesheetプラグインだが,設定を変更してやることで動作した。具体的には「オーディオ」設定タブにある次の設定をオフにする。


  • ファイルフォーマットをすぐにではなく要求に応じて検出する

  • ファイルフォーマットを拡張子で検出する


こうすれば,cuesheetをドラッグ・アンド・ドロップするだけでプレイリストに曲が追加されて曲単位に再生できるようになる(写真)。ただし試した限りでは,cuesheet経由での再生に対応しているのはapeとflacだけだった。wavとttaはどうにも再生できない。ソースを見るとプラグインの作りが古いことに原因がありそうだが,直接的に何が問題なのかは分からなかった。


またapeとflacでも,リスト後半の曲になると音飛びやプレイリストの表示がおかしくなる問題があった。曲を飛ばした際に良く起きるが,頭から聴いている場合にもちょくちょく起きる。Audacious本体のスレッド処理に何か問題がある感じだ。まぁ,それ以前に再生位置がズレたり,再生時間表示がおかしいなどの問題もある。開発版のバージョン1.9系のソースを見ると,この辺りは解決されているっぽいけど試してはいない。

2008年12月17日水曜日

Audaciousのwav/apeプラグイン

メインの作業マシンをFedora 10に入れ替えた関係で環境設定を進めている。今日は,音楽再生環境を整えようと「Audacious」関連の作業を色々とした。


まず気づいたのがFedora 10向けにはRPM Fusionを含めて,現状ではRIFF WAVE再生用のプラグインが提供されていないこと。またMonkey's Audio(ape)再生用のプラグインも無いようだ。前者はそもそも1.5系のaudacious-pluginsには含まれていないので仕方ないが,後者は何故なのだろうか。単なる作業忘れ?


とりあえず無いと困るので,適当にRPMパッケージを作成することにした。以下に置いておくので欲しい方はどうぞ。



これで音楽は聴けるようになったが,cuesheetプラグインが動作しない。cuesheetを読み込ませると,Audaciousがハングアップする。バージョンが1.5系になってからこうなったらしいが,これは不便だなぁ。バージョン2の開発版では修正されているらしいので,入れ替えてもいいけど面倒かも。

Fedora 10でfglrxドライバを使う方法

Fedora 10のradeonドライバはどうにも調子が悪い。modesettingを有効にするとXがしばしばフリーズするし,無効にしても文字が崩れるなどの症状が出る。AMDが提供する「fglrx」ドライバを導入すると表示は安定するが,そのままではDRIやGLX拡張などが使えないため,OpenOffice.orgやOpenGLを使うアプリケーションが軒並み起動しなくなる。いろいろ試してみてようやくfglrxドライバをフル機能で利用できたのでその方法を書いておく。なお,これは「ATI Catalyst 8.12」(fglrx 8.56.4)の場合の作業例なので注意していただきたい。


作業のポイントは次の3点である。


  1. Fedora 9のlibdrmパッケージにダウングレードする

  2. radeonドライバとdrmドライバを無効にする

  3. /dev/driを手動生成する

まず,(1)は簡単だ。Fedora 9のリポジトリから「libdrm-2.4.0-0.13.fc9.i386.rpm」というパッケージをダウンロードしてインストールすればいい。古いパッケージを依存関係を無視して導入するには次のコマンドを実行する。


# rpm -U --oldpackage --nodeps libdrm-2.4.0-0.13.fc9.i386.rpm

(2)は,/etc/modprobe.d/blacklistに次の記述を追加してからinitrdファイルを再作成すればいい。


blacklist radeon
blacklist drm

initrdファイルの再作成には次のコマンドを実行する。古いinitrdファイルを残しておきたければ,適当にリネームして保存しておく。


# mkinitrd -f /boot/initrd-`uname -r`.img `uname-r`

(3)にはいろいろ方法はあるが,簡単なのはudevで起動時に作成することだ。/etc/udev/makedev.d/50-udev.nodesに「dri」と書いた行を追加すれば,システム起動時に/dev/dri が作成される。


ここまで準備すれば,あとは普通にfglrxをインストールしてxorg.confを用意すればいい。xorg.confは「system-config-display」を導入して,それを使って作成するのが簡単で良いと思う。あ,次の記述を追加する必要もあるかな。


Section "DRI"
Mode 0666
EndSection

これでシステムを再起動すれば,fglrxドライバで画面表示できるようになるはず。Plymouthのグラフィカル表示は無効になるけど,別に無くても困らないし,欲しければvesafbでも使って有効にすればいいだろう。なお,このエントリで紹介した方法はx86版向け。x86_64版については調べてない。それから「libdrm」は自動更新しないように設定しておいた方がいい。


(追記)タイトルに書いたドライバのバージョンが間違っていたので修正した。なおXv拡張を有効にする場合は,上記に加えて「# aticonfig --overlay-type=Xv」を実行しよう。


(再追記)RPM Fusionでパッケージが提供された。ここで書いた方法ではなく,このページでRPM Fusionのnonfreeリポジトリを有効にして「xorg-x11-drv-fglrx」をインストールするようにしよう。initrdだけは手動で再生成する必要があるようなのでご注意を。

2008年12月16日火曜日

フレッツ光提供開始!

今日の夕方に郵便受けを確認すると、NTT東日本からの郵便物が届いていた。「もしや!」と思い開封したところ、予想通りフレッツ光の提供開始の案内だった。事前受付は今日から始まったようだし、午後9時まで受付ということなので早速電話で申し込みをした。


当初はBフレッツの「ベーシックタイプ」を利用しようと思っていたが、提供されるのはNGNを使った「フレッツ光ネクスト」のみでそちらには類似のプランがないため、1Gbpsの回線をシェアする「ファミリータイプ」を選択せざるを得なかった。まぁ、どのみち帯域制御しているだろうから利用感は変わらないだろう。


長い間お世話になったYahoo!BBの「リーチDSL」ともこれでおさらばだ。早ければ年明けの9日からサービスを利用可能になるみたいなので楽しみだ。ISP移行や工事でいろいろ大変だと思うけど、これで記事を書くのが少しは楽になるかな。

2008年12月15日月曜日

先週末のラーメン行脚

仕事が一段落したし,歯の治療も順調に進んで痛みも薄れてきたこともあり,いつもの友人と先週金曜日から日曜日にかけてラーメン屋めぐりをしてきました。



まず金曜日夜には,千葉市の「こってりらーめん なりたけ千葉店」に行きました。言わずと知れた背脂チャッチャ系の名店です。多量の背脂に太い珍来麺が良く合います(カメラを忘れたので写真はなし)。「弁慶」の流れを汲む店なので味の系統は似ていますが,なりたけの方が塩が強い傾向があります。塩辛さは店や日によってかなり違い,今回は残念ながら「やり過ぎだろう」というぐらいキツいものでした。千葉店は津田沼店よりもマイルドなことが多いのですけど,こういう日もあります。でも美味いです。数日間,十分に寝ていない状態が続いていたので車での移動はかなり辛かったですが,食べたあとはかなり回復しました。



土曜日は,茂原の「豚骨らーめん くまちゃん」と東金の「東金大勝軒」を順に訪問しました。「くまちゃん」は魚粉を使った香り脂を味のアクセントにした豚骨ラーメンが食べられるお店です。八千代の「ヨシベー」に似た味ですが,こちらはかなりあっさりしています。今回は「豚骨醤油ラーメン」(写真上)を注文しました。ただこの日はカエシの量を間違えたのか,塩分がほとんど感じられない味で閉口しました。卓上の醤油を少し垂らすと普段の味に近いものになり,それで替え玉まで食べ進められたのでOKではありましたが。ちなみにこのお店,パチンコ屋の駐車場内にあるため,気分的に若干入りづらいものがあります。「東金大勝軒」は2008年9月27日の日記に書いた通りのお店です。この日は「中華そば」を大盛で注文しました(写真中上)。



日曜日は松戸の2軒を訪問。一軒目は柏「大勝」の流れを汲む「中華そば まるき」です。「中華そば」の中盛を注文しました(写真中下)。魚介系と動物系の味を合わせたいわゆるWスープの店ですが,とにかくバランスがすばらしいです。麺が同じこともあり,永福大勝軒を彷彿とさせる味ですが,そこに動物系の味と脂が加わってパンチを効かせてあります。かと言ってくどすぎもせず,まさに「絶妙」と呼ぶにふさわしい味。大満足でした。


二軒目は新松戸の「山勝角ふじ」に行きました。午前2時までの営業で,角ふじ系列では(というより二郎インスパイア系では)千葉で多分一番遅くまで開いている店でしょう。ここでは基本の「らーめん」(写真下)を注文しました。カエシと甘味が強い独特のスープと,ごわごわとした極太麺との相性は相変わらずばっちりです。あとこの店はコールしなくても野菜が多いのがいいですね。


2008年12月10日水曜日

日経Linux 2009年1月号


仕事に追われてブログの更新もままなりません。あれから数度治療にはいったのですが,相変わらず歯も痛くていろいろ低空飛行です。バリファックスの飲みすぎで胃も荒れてきました。そうこうしているうちに,日経Linuxの2009年1月号が発売されたようなので,私が書いた記事について簡単に書きます。


私が担当したのは,Fedora 10のレポート記事とカーネルの新機能連載の2つの合計4ページです。カーネルの新機能連載はかなり難航して締め切りを大幅にすぎたので,実質の原稿料はゼロに近いでしょう。厳しい話です。ネタは「split LRU」です。難航した割には,@ITの記事の方が詳しくて面白いのも凹みます。開発者の小崎さん自らが書かれているので当然と言えば当然なのですけど,自らのカスぶりも再認識させられました。まぁ,こうしてライターとして生きていけるのも来年が限度だろうとヒシヒシと感じております。


Fedora 10のレポートは最初からMAX2ページでという話だったためあれこれ書く余裕もなく,起動高速化とsbinへのパスの話に焦点を絞って書きました。新機能よりも「変更点」に重点を置いて選択したつもりです。管理する側からはそういう情報の方が重要かなと思ったわけですが何か中途半端で,これならキャプチャをバンバン貼り付けて「こんなに新機能が満載!」という記事にした方が楽しかった気もします。


他の方が書いた記事は面白いのが多い号だと思います。特に特集1の「起動高速化」と特集3の電話ネタが読み応えがありました。電話ネタは書籍にどうかな…なんて考えていた最中だったのでいろいろ参考になりました。

2008年11月30日日曜日

すごく……いたいです

やべーっす。滅茶苦茶歯が痛くなってきました。しかも右下の第2大臼歯の下あたりが浮いた感じに腫れてきています。昨夜は右上に痛みを感じていましたが,本当の病巣は下でしたか。放散痛といって痛む場所を間違うことは良くあるらしいです。それにしても痛い。寝る前にバリファックスを飲んだのに痛みで目が覚めてしまいました。これは堪りません。


とてもあと1週間耐えられそうもないし,仕事にも差し支えます。そこで昨日予約を入れたのとは別の歯科医院に朝一で駆け込むことにしました。日曜日も開いている歯科医院は少ないため混んでるだろうなと想像し,実際にそうだったのですが,それでも9:00に訪問して10:00にはとりあえずの治療が終わりました。先生の説明によれば,隣の歯が無いために臼歯が傾き,傾くことによって噛み合わせが悪くなり,それで神経が炎症を起こしていたそうです。結局,局部麻酔をして歯を削り,抜髄してもらいました。薬を塗って仮ブタをして本日は終了。次は3日後です。


麻酔でまだ下顎が痺れてるのに,歯科医院を出る頃には既に痛みが戻ってきたのがちょっと気になるところです。しかも気のせいか上の歯が痛みます。やはり上も悪いのでしょうか。ただ上のどの歯を押しても痛みはありませんので,抜髄した下の歯が麻酔切れで痛んでるだけかもしれません。鎮痛剤は麻酔が切れる前に飲んだ方が良いというのを以前に読んだことがあり,それに従って早々に服用したため現在痛みはありません。このまま何事もなく済めば良いのですが…。それにしても東金にも日曜日に開いている歯科医院があって助かりました。

2008年11月29日土曜日

解熱鎮痛薬を購入


夕方になってまた歯が痛み出した。アセチルサリチル酸配合の鎮痛薬を買いに近所のドラッグストアに行く。この辺の薬はまぁ、「バファリン」「ケロリン」辺りが定番だ。やさしさ成分wが入ってない「バイエルアスピリン」なんかはかなり効きそう。物色中に目に留まったのが「バリファックス」といういかにもな名前とパッケージの後発医薬品だ(写真)。ご丁寧にバファリンの隣に陳列してある。主成分もアセチルサリチル酸とやさしさ成分(ヒドロタルサイト=制酸剤)でバファリンと一緒。値段はもちろん安い(2割安ぐらい)。


結局、アスピリンぐらい枯れた薬なら、ゾロでもいいだろとバリファックスを2箱(80錠=40回分)購入。家に帰って調べたら、ヘアカラー製品を主力にする名古屋の「ホーユー」という会社の製品らしい。しかし同社のWebサイトの解熱鎮痛薬のページにバリファックスは載っていない。売り逃げ系の製品なのか? 成分がまったく同じ「ベネスロン」という薬は売ってるので、名称やパッケージにクレームがついたのかもしれない。

歯が痛い

昨夕から右上の奥あたりの歯がジクジクと痛い。痛み止めをと家捜しして見つけたのは「熱龍」という風邪薬。成分表を見るとアセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドが入ってるいわゆる「ACE処方」の薬のようなので、とりあえずそれを飲む。若干痛みは治まったものの、その後もずっと痛みは続き、午前0時頃に再度「熱龍」を飲んだ。痛みのピークは午前3~4時頃。明け方にようやく眠れた。


朝9時に起床し、かかりつけの歯科医院に電話して予約を入れる。しかし最短で12月6日にしか空きがないという。もう少し痛みを強調すれば今日診察してもらえたのかもしれないが、大の大人が痛いというだけでゴリ押しするのもみっともない。提示された日時で予約を入れた。もっとも歯の神経がむき出しになったようなガツンとした痛み(経験あり)だったとしたら、恥も外聞もなく泣きついたことだろう。診察までの期間は、アセチルサリチル酸入りの痛み止めでも買って誤魔化しておこう。ただし胃は悪くなりそうだ。


分かりにくい場所にある歯科医院だけど、私がそう思っているように、他の患者さんもここの先生の治療や対応を気に入っているのだろう。コンビニより多いと言われている歯科医院。それにも当たり外れはやっぱりあって(田舎は特にそれが顕著)、良い所はこうして患者も多いわけだ。自分に原稿依頼が少ないのも納得である(笑) ちなみに東金にはセレブ御用達として名高い超有名歯科医院があるが、そこではない。

2008年11月27日木曜日

VMwareゲストの仮想コンソール切り替え

いつも忘れるのでメモ。大抵のLinuxディストリビューションではCtrl+Alt+Fnで仮想コンソールを切り替えられる。しかし,VMwareの中でゲストOSとしてLinuxを稼働させている場合はこれが効かない(少なくともホストOSがLinuxの場合)。仮想コンソールを切り替えるには,次の手順でキー入力する必要がある。



  1. Ctrl+Alt+スペースを入力

  2. Ctrl+Altを押したまま,Fnキーを押す

2008年11月26日水曜日

Fedora 10リリース

当初の予定から1ヶ月ぐらいは遅れましたが(毎回か)、とりあえずFedora 10が無事にリリースされたようです。「日経Linux」では現在作業中の2009年1月号ではレポート記事だけを掲載し、年明け発売の2009年2月号に特集記事を掲載する予定みたいです。


それにしても昨晩から始めているBitTorrentでのDVDイメージのダウンロードは、まだあと1日以上かかるみたいです(笑) 毎回ではありますが、こういうときは田舎暮らしが恨めしいですね。自治会が嘆願書をまとめて要望しているみたいですけど、なかなかフレッツ光のサービスエリアに入りません。すぐ近くまで光ファイバは来てるんですけどね。電波が入るみたいなんで、イー・モバイルも考慮中です(極貧なので躊躇しています)。

カーネルで使われるC99やGCCの拡張機能

developerworksに「GCC hacks in the Linux kernel」という記事が載ってるのを発見。ざっと目を通してみた。別段新しいこともなさそうだけど、カーネルのソースを例示してまとめてあるので、私のように忘れっぽい人間にはソース読む際に助かるな。


「カーネル内でもっとも広く使われる最適化技法」として紹介されていたのは、__builtin_expectの利用だった。これは、条件分岐個所に通常適用されることが多い値を指定しておくことで、コモンケースでの処理を高速化するための組み込み関数だ。GCC 2.96からサポートされている関数なので今更感はあるが、このぐらい枯れてると私が書くような記事でも取り上げることがあるかも。カーネルでは2つのマクロを定義し,条件が真になりそうな個所をlikely、偽になりそうな個所をunlikelyで指定している。これらのマクロの定義は、値を「1」か「0」に正規化するために、次のようにちょっとトリッキーになっている(unlikelyの方は別にこんなことしなくてもいいと思うけど、記述をそろえるため…かな)。


#define likely(x)   __builtin_expect(!!(x), 1)
#define unlikely(x) __builtin_expect(!!(x), 0)

2008年11月25日火曜日

GCC 4.4

Martin MichlmayrさんがDebianアーカイブをGCC 4.4でビルドしたところ,220の問題があったとのこと。大部分が些細なバグのようでパッチも投稿済みという。未解決のものは30ぐらい。boostヘッダーがGCC 4.4では動作しないことによる問題が35パッケージにあるらしい(Tracking GCC 4.4 related build errors)。


問題の大半は,GCC 4.4の強化されたプリプロセッサ・チェックによって表面化したようだ。「GCC 4.4 and better preprocessor checks」にサンプルを挙げてある。また,C++ヘッダー群をGCC 4.3に合わせて整理した際に一部の依存関係が破壊されたようで,それに起因するビルド・エラーも結構あるとか。特に<cstdio.h>がインクルードされない問題が多いという(GCC 4.4 related build problems: missing #include)。


以上,備忘録としてメモ。

2008年11月24日月曜日

Ulrichお前か〜

はなぽんさんがご指摘のFedora 9でKamikaze 7.09のイメージがビルドできない問題ですが,こちらでもFedora 9の環境を作って試したところ完全に再現しました。確かに「build_mips/linux/scripts/mod/sumversion.c」のビルド時に「PATH_MAX」の未定義エラーで終了します onz。こりゃまた訂正記事ものです。ただ私がテストしたFedora 8では何の問題もなくビルドできるんですよねぇ。


訂正記事を書くにも原因を調査せねばなりません。コンパイル済みのファイルをfileコマンドで調べてみると,どうやらbuild_mips/linux/scripts以下のファイルはクロス・コンパイラではなく,システム・コンパイラを使ってビルドされているようです。そのためシステム環境によって違いがでるわけですね。cppコマンドを使って,sumversion.cのコンパイル時に読み込まれるヘッダーを調査します。Fedora 8(x86_64)での実行結果から肝になる部分を抜き出すと次のようになります。


# 1 "/usr/include/bits/socket.h" 1 3 4
# 30 "/usr/include/bits/socket.h" 3 4
# 1 "/usr/lib/gcc/x86_64-redhat-linux/4.1.2/include/stddef.h" 1 3 4
# 31 "/usr/include/bits/socket.h" 2 3 4

# 1 "/usr/lib/gcc/x86_64-redhat-linux/4.1.2/include/limits.h" 1 3 4
# 11 "/usr/lib/gcc/x86_64-redhat-linux/4.1.2/include/limits.h" 3 4
# 1 "/usr/lib/gcc/x86_64-redhat-linux/4.1.2/include/syslimits.h" 1 3 4

GCC付属のlimits.hから始まって,各種限界値を表すマクロを定義したヘッダーが読み込まれています。これをずっとたどっていくと「PATH_MAX」を定義している「linux/limits.h」が読み込まれるわけです。一方,Fedora 9(i386)で同じことをやった結果が次です。


# 1 "/usr/include/bits/socket.h" 1 3 4
# 29 "/usr/include/bits/socket.h" 3 4
# 1 "/usr/lib/gcc/i386-redhat-linux/4.3.0/include/stddef.h" 1 3 4
# 30 "/usr/include/bits/socket.h" 2 3 4

つまり/usr/include/bits/socket.hに何らかの変更があって,limits.hヘッダーが読み込まれていないことが分かります。実際にsocket.hを調べるとFedora 8のものにはあった「#include <limits.h>」という行が,Fedora 9にはありません。glibcのgitツリーを調べると,2008年1月16日にglibcの中心開発者Ulrich Drepper氏が「Cleanup namespace」というコメント付きでこの変更を加えていることが分かります(差分情報)。つまり悪いのはUlrichです(違)。


カーネルの方も2.6.22以降ではこの変更に対応しているのですが,不幸なことにKamikaze 7.09のカーネルは2.6.21.5。それでFedora 9環境ではエラーになるわけです。Fedora 9だけでなく,上記の変更が取り込まれたglibc-2.8以降を採用する環境ならエラーになると思われます。試してないですが,Ubuntu 8.10でもダメでしょう(8.04はOKのはず)。


エラーになる際は,はなぽんさんが書かれている通り次の行をsumversion.cの先頭に挿入して再度makeすればビルドできます。


#include <linux/limits.h>

それにしてもこういうのはライター泣かせですね。締め切り前で(あるいは過ぎて)切羽詰まった環境でどこまでテストすべきなのか……。今回のように自分の環境では何も問題が起きないケースだとこれからも引っかかりそうで,なんとも厳しいですね。

2008年11月23日日曜日

日経LinuxのOpenWrt記事の配線図ミス


はなぽんさんという方が「メチャむかつく日経Linuxの誤記」という記事で,SDカード増設の配線図ミスをご指摘くださっている。ぐあぁぁ,こんな重要な個所にミスが……すいません(泣) 私は校正にも参加しているので,言い訳にもならないのですが,一応私が提出した図は正しかったんですぅ(泣)ご参考までに私が送った図(元はPDF)を本記事に張っておきます。


編集部に訂正記事を載せるように伝えておきます。私のブログ記事の方でも注意喚起するようにします。皆様,ご迷惑をおかけしました。


お詫びついでにと言っては何ですが,「残念、FON用イメージが作れん」とのことですので,SDメモリーをシステム領域の差分として使うように改造したファームをここから入手できるようにしておきます。記事を書く際に使ったKamikaze 7.09用のルート・イメージです。不具合は多分ないと思いますが,無保証ということでお願いします。

SSHサーバーのCiphersリスト変更

仕事が忙しくてなかなか対処できなかったSSHの平文漏洩問題にようやく対処した。春山さんのOpenSSH情報のサマリ(SSHプロトコルに平文を回復できる脆弱性)を参考に作業する。私が運用しているのは,基本的に自分だけが使うサーバーなので「aes256-ctr」だけをサポートし,他は落とすようにした。



これで問題解決…と思いきや,Windowsでクライアントとして使っている「Tera Term(ttssh2)」がCTRモードに未対応で接続できないことが判明(写真)。良く使うソフトなので困る。開発者の一人である岩本さんによれば,CTRモードは,現在開発中のバージョン4.61以降で正式対応という。幸い,α版のスナップショットがダウンロードできるようになっているので,とりあえず自分のサーバーへの接続にはそれを使うことにした。もっともα版のソフトを使うことと,今回の脆弱性を放置することとどちらがリスクが高いかは微妙かもしれない。常時稼働するサーバーのリスクを重視して決めた。ファイル転送に使っている「FileZilla」の方はバージョン3.1.5.1で特に問題なく接続できた。

2008年11月21日金曜日

酒井議員さんに検知された

先日,「Linux使いの議員さん」として紹介した酒井議員さんが反応してくださった。ご謙遜されておられますが,SNSまで構築できるというのは十分に使いこなされていると思いますよ。私は,東金で引きこもりのような生活をしてる貧乏ライターですが,何か手伝えるようなことがあれば呼んでください(^^)


外房はまだまだインフラが十分ではありません。その解消に向けてご活躍されることを(筋違いと知りつつも勝手にですが)期待しています。例えば私の住んでいる地域は,収容局から距離が遠くてISDNすら接続は難しいと言われています。Yahoo BBの「リーチDSL」を引いて400kbpsぐらいの速度が出ていますけど,大きなデータをダウンロードするのはなかなか大変です。もしリーチDSLも無ければと思うとぞっとします。この辺のことは過去に記事にしていますので,お暇であればご笑覧ください。これからもブログ記事を楽しみに読ませていただきます。

ブログ記事の削除残念です

Om Shivaさんが「fonera SDエントリーの削除」としてご自分のブログ記事を削除された。明らかに「日経Linux」掲載の私の記事と,それに関するブログ記事が原因だろう。


何故か今はFON2100Eになっているらしいので、私には関係がないそうだが、しかしgoogleで上位に上がるのは、勘弁してもらいたいので、削除した。FON2200もFON2100をベースにしないとできないので、当然どちらの機種も知っている。検索すると私以外で何人かおられるが、実際に使用しているエントリーを上げているのは私以外に見つからない。変に勘ぐられる可能性も否定できないのできないので、消しておいたほうがよい。日経さんには、自分のアイディアで記事を書いていただきたい。オープンソースを扱っていて自由にネットで情報を収集できるのに、記事の1部しか見せないのは、モラル的にどうなんだろうか?

記事削除はOm Shivaさんのご判断なのでとやかく言えないし,ましてその原因の大半となったものから言われてもムカつくだけかもしれないがとても残念だ。単純に有要性があるとかそういうことだけでなく,技術者の日記としてもとても面白かったので。できれば復活させてほしいが,もう遅いのかもしれない。Om Shivaさんだけでなく,氏の該当エントリを読まれていた方々に,原因の一端を担ったものとして謝罪します。すいません。


問題になった「日経Linux」の記事の一部はここで読める(実質冒頭の1ページだけ)。私のブログ記事は,その1その2,ここら辺が該当する。


しかし,あのブログ記事を削除されたというのは実に勿体ない。お怒りなのは分かるが,いっそ発想を変えて日経Linuxに記事を書いてはいかがだろうか? 私は部外者なので断言はできないが,Fonera関連の記事はかなり読まれているようなので続編掲載は十分あると思う。すでに入門的な部分は掲載済みということもあり,思う存分「濃い」内容を書けるはず。書くご意思があれば私にでもご連絡ください。プロフィール欄にGmailのアドレスを載せてます。

2008年11月20日木曜日

ITproにシンポジウムのレポート記事掲載

今日はずっと,昨日参加したシンポジウムのレポート記事を作成していた。今年7月に開催された前回のTLFJシンポジウムのときは,考え過ぎて結局記事にまとめられずITproの高橋さんに迷惑をかけてしまった。それを回避するため,今回は淡々と作業することに徹する。


結局,完成して送ったのは夜になってから。最近は仕事量が減ってるせいか,いよいよ書くスピードが遅くなっている。しかも,かなり淡白な内容になってしまった…。まぁ,ショックな出来事があったせいとしておこう。記事は「「カーネルのセキュリティ問題が多すぎる」---第9回 The Linux Foundation Japan Symposium」として公開された。

2008年11月19日水曜日

Linux Foundationのシンポジウムで痛い人に

今日は朝から,東京・大手町で開催された「第9回 The Linux Foundation Japan Symposium」に参加して講演を聞いた。9:30からの開始ということで自宅を出たのは7:00前。昨晩寝たのが3:00過ぎだったので眠くて仕方ない(伏線1)。


講演は,(日本人のスピーカ以外)基本的に英語で行われる。ありがたいことに同時通訳が用意されており,英語力が貧弱な私でも安心して聞ける。ただしネタがカーネル周りで難しいことから,技術系の通訳さんでもかなりの頻度で頓珍漢な翻訳になる。その際はもう片方の耳から入力される英語を元に内容を推測せざるを得ない。これは私には,ものすごく集中力を要する仕事だ。それに加えて内容をノートに記録する作業もあるので,とても疲れるのである(伏線2)。


どうにかこうにか最後の講演までたどり着いたところで事件は起きた。講演者(RedHatのRic Wheelerさん)が聴衆に「Tバイトクラスのストレージでext3を使っている人はいますか?」と問いかけたのだ(とそのときは聞こえた)。そこでなぜか(ノートに記録する内容について意識が集中していたためだろうか),油断してつい手を挙げてしまったのである。まぁ,実際に自宅にはTバイトクラスのファイル・サーバーがあるし,どうせ多数の人が手を挙げてるだろうからいいか,と思ったのだが…


なぜか驚かれている。用途について聞かれて「個人で集めたデータを保管してます」なんて答えた辺りから,空気の違いを感じ始めた。……まずい。どうやら,かなり大容量のストレージのことを聞いていたようだ。己の勘違いと迂闊さに顔から火が出る思いをする。こういうときは最前列で助かった。他の聴衆から振り返って顔とか見られたら死んでたかも(笑)



あとで周囲の人に聞いたら,どうも「100Tバイト」と言ってたみたいだ。やべー,どんだけデータを溜め込んでるんだよ俺w そりゃ驚くわ。俺も驚きだ(泣)。

2008年11月13日木曜日

声かけ事案かあ

栃木県警下野警察署のメルマガらしいが、こういうのが「事案」として扱われる世の中なんだなぁと再確認した。いやまぁ、確かに午後4時に「おはよう」というのがオカシイと言われればそうなんだけど(芸能人か?w)


11月11日(火)午後4時か午後4時30分ころ、下野市石橋地内の路上において、歩きの男が女子小学生に対し「おはよう」等と声をかける事案が発生。男は、
30〜40歳、身長170センチ位、やせ型、髪短め、黒色タートルネック、灰色ベスト、クリーム色ズボン、黒色手提げバッグ所持。〔ワンポイントアドバイス〕知らない
人に声をかけられても相手にせず逃げる、防犯ブザーを鳴らす、すぐに警察に通報する等、ご家庭でもお子さんにご指導願います。(下野警察署)

一応、子供から「こんにちは」などの声をかけられてから応じるよう気をつけてはいるが、それすらも問題になるかもしれない。かと言って無視を決め込むのも人としてどうかと思うので、難しいところではある。近畿大学教授ですら逮捕されるご時世なので、独居のキモオタとしては注意するに越したことはないのは事実なのだが…。

2008年11月12日水曜日

Linux使いの議員さん

検索エンジン経由で,長生村村議会議員 酒井ひろき氏のブログを発見した。Linuxでサーバー運用されているらしく,SNSなどのサービスも提供されている(いた?)ようだ。使用ディストリビューションは「CentOS」らしい。クライアント向けのおすすめは「Vine」とか。


なかなか詳しい方みたいで,ブログを拝見すると光ファイバ敷設やJR八積駅でのFREESPOTサービス提供など,IT系の知識を生かした幅広い活動をされているようである。地方でこそオープンソースやITの力は発揮されると思うので,今後もより一層のご活躍を期待します。私が住んでるのは東金市なので直接は関係ないですけど。「ツール・ド・ちば」の前夜祭にもいらっしゃったようなので,知っていれば参加してお話をうかがいたかった。

2008年11月11日火曜日

Om Shivaさんに叱られた

日経LinuxのOpenWrt記事について,2200へのSDカード増設などで有名なOm Shivaさんが苦言を呈されているようだ。ライターとして関わった人間なので,ちょっと言い訳を書く。


日経の系列の雑誌が、OpenWrtを取り上げるのは良いのだが、今、出回っているのはfon2200系。ubuntuのインストールのように手軽に出来ない。多種多様なサーバといっても、スペックを厳しく見ないと出来ない。つまり、openwrtは経験者向けのOS。無難なのがdd-wrtではないのかな?
私は日経linuxとは一切関係ないし、SDカードにしても、サポートはしない。もともとリスクが大きいので。

まず,私の認識と大きく違うのが「今、出回っているのはfon2200系」という部分。2008年10月号でDD-WRTの記事を書いた際に,2200の方が導入が簡単なのでそれを入手しようとしたのだが,秋葉原やヨドバシの各店舗で売っているのは2100ばかりで2200はかなり入手が困難だった。Amazonで通販されているものも買ってみたところ2100。結局,秋葉原の九十九に1台だけ残っていた2200を入手できたのだが,そこでもメインは2100だった。


この状況は今回の記事を書く際にも変わっていない。実際,テスト用に数台のFoneraを買い増ししたが,すべて2100だった。もしかすると地域によって違うのかもしれないが,控え目に言っても2100が入手困難という状況では決してない。


その上で記事では,作業難易度がやや高くソフトウエア的な改変が必要な2200のSDカード増設については紹介せず,SDカード増設については2100だけを取り上げた。この判断については,Om Shivaさんのblogを大いに参考にさせていただいたが,記事中でOm Shivaさんが記事に関係あるかのような表現はしていないつもりなので「私は日経linuxとは一切関係ないし、SDカードにしても、サポートはしない」と書かれる理由がサッパリ分からない。


「DD-WRTが無難」という点は私もその通りだと思っている。そういう意味で10月号にDD-WRTを先行して紹介した。今回の記事はいわばその続編なのである。ただし何らかのサーバーを稼働させようと思った場合は,OpenWrtの方がパッケージが完備しているのでDD-WRTより楽である。そのためOpenWrt記事では「サーバー」を前面に出した。この辺の使い分けについても,今回の記事では説明しているつもりだ。


私の力量的に至らない所,ツッコミ所の多い記事ではあるとは思うが,一応書いた側の言い訳として書かせていただいた。

2008年11月10日月曜日

日経Linux 2008年12月号


「日経Linux 2008年12月号」の特集1を担当した。前々号(10月号)掲載の「DD-WRT」の特集が存外好評だったようで,その続編ということで「OpenWrt」を取り上げることになった。今回の記事では,前回は触れなかったSDカードの接続方法を紹介しているので「改造」というタイトルにふさわしいものになっていると思う。もっともネタ自体はかなり前から知られているものなので,知っている方には新味は無いかもしれない。


最新のスナップショット版を前提にすれば大容量のSDカードを有効に活用できたのだが,対象となるバージョンが曖昧になるので,Kamikaze 7.09をメインにせざるを得なかったのが残念だ。Kamikaze 7.09だと,ドライバの制限から1GバイトまでしかSDカードにデータを記録できないのである。今回も締め切りを過ぎてしまい原稿料は大幅ダウンだが,SDカードの区画を/jffsにマウントするように,OpenWrtのルート・イメージを再生成するところまで紹介できたのは良かった。その他についても駆け足だが,ひと通りの使い方については網羅できたと思う。満身創痍ながら仕事を終えられてほっとしている。


(2008年11月23日追記)本記事掲載のSDカード増設用の配線図にはミスがあります。表で示したピンの対応関係は正しいので,そちらを参考に配線してください。正しい配線図は次の通りです。ご迷惑をおかけしました。また,Fedora 9/10,Ubuntu 8.10などglibc-2.8以降を採用する環境では,Kamikazeのビルド時にエラーが出てイメージを再構築できない問題があります。原因と対処法についてはこちらを参照ください。



カーネルの新機能紹介は,2.6.26から導入された「memtest」を取り上げた。2.6.26ではx86_64だけに対応だったのが,2.6.27でx86に対応したのでタイミング的に良かったのである。また,この連載は2ページで機能を紹介する関係上,取り上げるネタの選定が結構難しいのだが,memtestはその意味でも丁度良かった。いつもこういうネタがあればいいな…。

2008年11月8日土曜日

湯郷 紅小町が休館

高崎から戻ったのは深夜で,友人はそのまま我が家に泊まりである。翌日,買い物に行くついでに温泉でも入ろうということになり,またまた代車のFitでプチ遠出である。目的地は,なかなかの濃さの強塩泉が楽しめる栗源の「湯郷 紅小町」に設定した。ここはあの緑営グループによって2001年に開発された温泉だ。その後,経営は東日本温泉に移り「湯郷グループ」の一つとなっている。なお千葉には,富里にこのグループの温泉がある。また成分の濃さで有名な埼玉の「白寿の湯」もこのグループの温泉である。


ところが現地に着いてみてびっくり! 休館を知らせる案内がドアに貼ってあり,駐車場にもロープが張り巡らせてある。どうも2008年8月末で休館したようである。お客さんも結構入っていたのになぜ?と不思議に思いつつ,「そういえば近所に別の温泉施設があったな…」と思い出して「天然温泉リゾート 美人の湯カーニバルヒルズ」(なんつー名前)に行くことにした。


このカーニバルヒルズ,タオル・バスタオルと館内着がセットとは言え1200円の入館料は辛い。そのせいか,土曜日の昼間というのに館内は結構空いていた。オープンから2周年というだけあって,設備はきれいだし充実しているのは良い点である。食事やマッサージなどは館内着のままで可能である。なんと足湯を使いながらの食事もできる。ただお湯の方はあまり力がない。かなり加水してある上に基本的に循環で,浴感としては物足りない。どうも離れた位置にある源泉から泉水を車で運んで来ているようで,多量にはかけ流せないらしい。小さくても良いので源泉槽があると満足感が向上すると思う。


なお,客同士の会話からすると「紅小町」の休館の理由は,温泉の枯渇にあったようだ。台地上にある化石海水型の温泉なので,じゃんじゃん使っていれば10年もせずに無くなってしまうのだろう。かけ流し好きには耳の痛い話である。

新型Fitで高崎に

先日,私の家からの帰宅途中に友人が追突事故に遭った。幸い軽いムチ打ち程度の怪我で済み,車の方もバンパーなど後部にキズが付いた程度で済んだようだ。信号待ち状態での追突だったため完全に向こうが悪く代車も出た。代車は昨年モデルチェンジしたホンダのFitである。走行距離は8000kmちょっとでまだまだ新車に近い。この車が思いのほか良かったこともあって,7日金曜日に先日の遠征で行きそびれた高崎の「だるま大使」でラーメンを食べることにした。



せっかくなので,小山市の「虹の麺」にも立ち寄る。ここは関東では珍しく燕三条系ラーメンが食べられるお店だ。と言っても,玉ネギは入らないし,スープの酸味も少ないので個人的にはあまり燕三条系という感じがしない。なお店名は「にじのいと」と読む。出発が16時頃と遅かったため,到着したのは19時前であった。「ラーメン」を大脂で注文した(写真上)。前述の通り,どちらかというと普通の背脂ラーメンといった感じだ。生姜味を効かせてある点と,岩海苔が入っている点がやや特徴的である。大脂なので背脂とラードが増量されているが,1軒目なので軽く完食した。


続いて佐野経由で高崎に向かう。佐野でラーメンを食べようかという案もあったが,我々は佐野には良い思い出が無いこともあり,結局寄ることなく通過した。「だるま大使」に到着したのは22時過ぎである。ここではいつものように「だるまラーメン」をこってりで注文した(写真下)。写真で分かる通りすごい脂なのだが,最初のうちは意外なほど脂分のくどさを感じない。骨髄などの味が前面に出ていて,まさに極上の美味さである。細麺豚骨ラーメンの一つの完成形と言っていい。なお,麺は通常の細麺と極細の「博多麺」と2タイプが選択できる。今回は最初が通常麺,2回した替玉は博多麺で食べた。どちらも美味いが,やはり博多麺が合う。ただし絡みが良いので,博多麺の方がスープの減りが早い。同時に脂分で胸焼けが始まるのが早くなるので,替玉を多く食べる人には後半辛いかもしれない。


帰宅途中,前橋の「まえばし駅前天然温泉ゆ~ゆ」で入浴しようと思っていたが,営業時間が23時までだったので,そのまま帰宅した。それにしても新型Fitは,一番下のグレードにもかかわらずメーター周りなどの内装が充実している上(リアモニターもあった),エンジンやCVTのフィーリング,取り回し,接地感なども良く運転していて気持ちが良かった。室内も広くて,かなり購買意欲をそそられた。お金ないけど。


2008年11月2日日曜日

上信越ラーメン遠征


雪が降る前に、我らが聖地の一つである新潟・燕市の「杭州飯店」に行っておこうと、11月1日に友人2人と車で繰り出した。今回は、能生の「あさひ楼」を再訪する関係で、中央自動車道から松本-白馬を経由して燕市に向かうことにする。


三連休初日ということもあって中央自動車道は車が多かった。八王子本線料金所付近は渋滞で抜けるのにかなり時間がかかった。そのために朝に行く予定だった上諏訪温泉はパスして、最初の目的地である長野の豊科駅前にある「小柴屋」に。ここは10時開店なので、松本近辺のラーメン行脚の開始点としてちょうど良い。基本の「ラーメン」(写真上)を注文した。豚骨ベースの醤油スープに鶏油が浮く昔ながらのオーソドックスな醤油ラーメンだ。人気店だけあって、その辺の食堂とは一線を画す味である。豚と鶏のやや強めの香りを、これもやや強めの塩味が上手にまとめていた。このためだけに高速飛ばして来る味とまでは言わないが、近くにいれば通いたくなる味である。豊科駅前ものどかな雰囲気で良かった(写真中上)。



続いて松本市内に戻って「俺らラーメンちょもらんま」に行く。ここは鯵を使ったメニューがあることで有名な人気店だ。しかしこの日は臨時休業で食べることはできなかった。残念だ。松本で代わりの店を探す案も出たが、時間も押してるので、そのまま「あさひ楼」に行くことにした。途中、大町市で北アルプスの風景(写真中)を撮りつつ国道148号線を進む。この道は、東京-糸魚川ファストランなどで使われる道だ。途中、姫川沿いにスノーシェッドとトンネルが数km続く区間があり、なるほどこれは自転車ではかなり厳しいと納得する。自然環境が厳しい地域なのは承知しているが、何とか自転車道を整備してほしいものである。



能生の「あさひ楼」は何とも独特なラーメンを出すところだ。玉ネギが入るところや味の方向性は燕三条系っぽいが、ここは背脂の代わりに多量のラードが入る。デフォルトでコショウが振ってあるのも独特だ。麺はと言えば加水率が高めのツルツル麺をこれ以上ないぐらい柔らかく煮込んである。正直、美味いか?と聞かれると答えにくいが、妙に後を引く味なのである。ちなみにメニューは「ラーメン」と「チャーシューメン」しかなく、入店時に店の入り口で注文するこれも独特なスタイルを採っているのでご注意を。私は基本の「ラーメン」(写真中下)を注文した。前回は5軒目に訪問したのでラードを身体が拒否して食べるだけで精一杯だったが、今回はまだ2軒目で美味しくスープまで完食できた。相変わらず不思議な味ではあった。



続いていよいよ本命の「杭州飯店」に。ここはもう多くを語る必要がない程の名店だ。酸味の利いた魚ダシの醤油スープに刻み玉ネギと背脂が多量に入り、そこに極太固めの低加水麺が加わる。背脂を増やす「大脂」にしても酸味のおかげでスルリと食べられる。「中華そば(大脂)」(写真下)を注文したが相変わらず美味い! なぜこの味が関東では食べられないのだろうか。


食後はこれまた恒例の「だいろの湯」で入浴。ここは、タオルセット付きで800円という料金や充実したアメニティも素晴らしいが、何といっても泉質の良さが魅力である。硫黄臭に満ちた高温の源泉を、非加温・無加水・無濾過で毎分80リットルもかけ流しているという贅沢さだ。かけ流す量が多いので、広い外湯(屋根付き)の浴槽でも湯のなまり感はまったく無く、至福の時を過ごせる。やっぱり温泉は硫黄泉だ。「杭州飯店」といい、「だいろの湯」といい、この近所の方は恵まれている。弥彦山もあるし自転車にも向いてるなぁ。積雪が嫌だけど。



その後、急きょ調べた三条市の「天狗屋」でまたラーメンを食べた。基本メニューの「黒天狗ラーメン」(写真最下)を大脂で注文した。食べてみてびっくり。スープは完全に杭州飯店と同じだ。酸味を前面に出したこういうスープを出す所は燕にも三条にもあまりないので、これは嬉しい誤算だった。麺は杭州飯店よりも柔らかめで、完全に「うどん」風。これはこれで美味い。今年(2008年)にオープンした店のようだが、末永く営業していただきたいものだ。


帰り道に高崎で高速を降り、もう一つの我らが聖地である「だるま大使」に向かう。しかし到着が23:30で残念ながらスープ切れ終了であった。まぁ、高崎は積雪の影響がほとんどないので、まだ訪問のチャンスはある。代わりに都内に戻り、久しぶりに代田の「なんでんかんでん」を訪問した。川原社長が接客していて得した気分だ。味的には、臭くて旨味が少なくてラードがベタベタしていて「まぁ、これが『なんでん』だよね」というものだったが、若干スープが濃い目だったのと、塩味が強くなっていたので以前ほどの低評価ではなかった。根っからの豚骨好きには、懐かしさを感じる味と言ってもいいだろう。ただ「豚骨の美味い店」としてここに最初に連れてこられると、雁屋哲のようなアンチ豚骨が生まれる可能性は高い(雁屋氏がアンチに至った経緯は知らんですが)。ちなみに「アンチなんでん」だった友人は、「結構うまいやん」と替玉を2つもしていた(笑) 以前のように行列で待たされることもないので、深夜にふらりと行く分にはオススメかも。美味い豚骨が食いたければ、足立の「田中商店」か松戸の「福々」あたりを推奨します。臭み好きなら「御天」か「よかろうもん」かな。「よかろうもん」は日によって当たり外れありますが。


2008年10月30日木曜日

久しぶりの坂練


「日経Linux」の特集記事の仕事に追われて、2週間ほどまったく走れなかった。仕事がようやく終わったので、なまった身体に喝を入れるべく100km超の坂練に出ることにした。自宅から睦沢を経由して、大多喜、平沢、大森と山を抜け、植野からまた山を越えて国吉、睦沢と帰って来るコースを設定する。これで100kmちょいぐらいになるだろう。


やや肌寒いので新品の長袖ジャージを着て行く。下は相変わらずハーフのレーパンだが、まだこれで大丈夫だ。グローブも新品に換えた。これまで長距離乗車すると左手が痺れて困っていた。ブラケット部分を長時間持つことができず、それが原因かと頑張って手を延ばしてみても続かない。体力が無いせい…と思い込んでいたが、最近、「グローブが小さいのでは」と思い付いたのである。これが大当たりで、今回の練習では楽にブラケットを握れたし、手の痺れもまったく出なかった。分かってみればバカみたいな原因である。


大多喜までは特に何と言うこともなく淡々と進む。大多喜からいよいよ登りが始まるが、この道路(写真)にはなぜか「メキシコ通り」という名前が付いている。1978年にメキシコ大統領が大多喜町を訪問したのを記念して付けられたというが、メキシカンな雰囲気はまったくしないので、唐突さだけを感じてかなりおかしい。


坂のきつさは相変わらず。ブランクが空いた上に風邪気味ということもあって、トンネルを抜けて勾配がゆるくなった辺りに来ると貧血で少し気分が悪くなる。酸素の摂取量が少なくなってる証拠だ。心肺能力はすぐに落ちるなぁ。その後、平沢ダム付近から県道177号線に抜ける部分の坂に挑戦する。ここは夏に挑戦した際、挫折して押した経験があるところだ。坂の後半に10%程度の勾配が現れるのでなかなか辛いが、今回は気温が低いこともあって何とかクリアできた。


花生CCからは基本的に下り基調だ。下りは寒いしスピードが出て怖いので好きになれない。途中「勝浦ローヤルパークホテル」が閉館しているのを見かけた。8月の練習の際には営業していたので最近潰れたのだろう。帰宅して調べると8月末で閉館していたようだ。オープンして1年持たなかったというが、あの立地では仕方ない気もする。ホテルを過ぎ、松野方面に。松野から市野川に抜ける道のトンネル直前には、今回の練習コースの最大勾配がある。12~3%はあるのではないだろうか。とはいえ前輪が浮くほどではなく、距離も短いので難なくパス。シッティング強化という目標もあるので、ここも含めてダンシングは使わずに越えた。


山田6区経由で国吉、能実、睦沢と抜ける。能実-睦沢間の切り通しが存外きつい。交通量が多いので、歩道をヘロヘロ登った。睦沢の道の駅で休憩中、夕焼けのような空になったため明るいうちに帰宅できるか心配になる。15時になったばかりというのに冬の日は短い。結局帰宅したのは16時過ぎ。風呂に入っている間に日が落ちた。


本日の走行距離:109.71km。平均速度:21.2km/h。最高速度:46.0km/h。

2008年10月18日土曜日

タバコはやめて…


「ツール・ド・ちば」の後遺症で身体中が痛い。100km超の走行には慣れたつもりだったが、2日連続で100km超というのは初めての体験で,まだ身体がそこまでは出来ていないのだろう。というわけで、いつもの友人といつものように温泉&ラーメンのプチ旅行に。


温泉は以前から行きたかった君津市黄和田畑の「七里川温泉」を選択した。ここは、岩婦温泉などと共に千葉では珍しい硫黄臭が楽しめる温泉だ。1階に囲炉裏があって、持ち込んだ食材を焼いて自由に食べられることでも有名だ。日帰り入浴の料金は800円。浴槽は2階にある。残念ながら湯はなまり気味で、硫黄臭は内湯の湯口で微かに感じられる程度だったが、外湯(屋根があるので露天ではない)はやや温めの湯温が素晴らしく心地良く、山々の景色と相まって大満足だった。かなり長湯してしまい、若干湯当たりしてしまった。そこそこの強塩泉なので結構身体にこたえる。


その後、木更津に向かってラーメンを食べる。目指したのは清見台の「白河ラーメンみちのく」。ところが土日は通し営業のはずが、14:00過ぎに到着するとすでに暖簾は出ていない。臨時休業なのか営業時間に変更があったのか分からないが、とにかく食べられないのは事実だ。そこで代わりに近所にある「竹岡らーめん清見台店」に行って「チャーシューメン」(写真上)を食べた。竹岡らーめんを謳っているが、スープには煮豚の煮汁だけでなく、牡蠣の粉末や化調などもたっぷり入っている。それだけに食べやすく竹岡系の入門には最適だ。我々も昔は良く食べに来ていた。チェーン店なのでいくつか店があるが、清見台店が駐車場や座席のキャパが大きいので訪問しやすいと思う。


続いて市原市五井の「喜多方ラーメン圭水」に。ここでは基本の「しょうゆラーメン」(写真下)を食べた。残念ながら美味いとは感じられなかった。まずスープが甘いのだが、統一性の取れない甘味が複数あり、特にトッピングのコーンが浮いた味でどうにも好みではない。さらにログハウス風に仕立てた店内には木やニス(?)の香りが漂い、それが甘いスープと混じって「カブトムシの味」に感じられた。まぁ、これだけならば受け手(私)との相性が悪かったというだけなのだけど、最悪だったのが店主がわざわざ客席に座って、客の背後でタバコをふかしていたこと。味云々を言う以前の問題で早々に退散した。


2008年10月15日水曜日

ツール・ド・ちば2008


行って来ました「ツール・ド・ちば2008」。10/11~13の3日間で合計389kmを走る自転車イベントです。私は3日間コースでエントリーしましたが,体力的な問題と仕事の締め切りの関係で3日目はパスして合計260kmを走ってきました。2日間だけとはいえ,目標の丘陵コースは1日目と2日目のコースにだけ含まれるので,これを(登坂中の)足つき無しにクリアできたのは大満足でした。運営の方や警察・自衛隊の方,そして沿道で応援してくださった方に感謝です。


写真上は1日目の出発地点(不動堂海岸駐車場)の様子です。小雨が降っているにもかかわらず大勢の人が参加していました。外房の田舎ではなかなかお目にかかれない高価な自転車が多数あって眼福です。3つあるカテゴリーのうち最低速度の15km/hグループで出発したこともあって,大多喜まではノロノロと渋滞状態で走りフラストレーションが溜まります。しかしここから丘陵地帯! 練習の成果を発揮して(遅いグループの中では)割合上位のスピードで登り,まさにゴボウ抜き状態でした。老川十字路からの坂や勝浦ダム手前の坂も意外なほどスイスイ登れます。いやー,やっぱり練習ってやっておくもんですね。内浦山県民の森までの下りは予想通りかなりの低ミュー状態で緊張しましたが,なんとか落車せずにクリアできました。あとはほぼ平地なのでゴールの白浜までのんびり進みます。雨は結局,鴨川辺りまでずっと降ってました。おかげで自転車もジャージもドロッドロ。ゴール地点で自転車を水洗いするのが結構大変でした。



続く写真は2日目の出発地点(白浜フローラルホール)の様子。2日目は20km/hグループで出発しました。晴天でなかなか走りやすかった(風は強かったですが)。初日の疲れが残っていて,最初の登りである白石峠で結構辛い思いをしました。後に控えている登坂を考慮して,恥も外聞もなくゆっくりと登ることに徹したせいか,それほど疲れずにクリアできました。続いて,最大の山場である鴨川有料道路の登りにかかります。登り始めはとても緊張したのですが,なんつーか(言葉は悪いですが)他の参加者のあまりのヘタレぶりに登る辛さを忘れてしまってかなり楽に登れました。というより速度かな。練習のときは,なんだかんだ言って自分の限界近くの速度で頑張ってるのでその分疲れるのかも。



続く写真は亀山の休憩所で出た弁当と豚汁。この豚汁が味付けを濃くしてあって,疲れた体には美味いことこの上なしでした。弁当は梅干しが昔ながらの酸っぱい奴で美味かった。内容は「ご飯とご飯が被ってしまった」的な構成でちょっとおかしかったですが。弁当を食べたあと,黄和田畑-筒森の登り,大多喜の登りのいずれもあっさりクリアして大いに自信を付けました。もしかしたらヒルクライムには結構強いのかもしれません。ただ逆に平地が苦手かも。疲れが蓄積していたこともあるのでしょうが,大多喜からゴールまでが辛かった。もっと言えば,ゴール地点から自宅までの10km弱が一番辛かった。このあたりの克服が来年までの課題でしょうか。


最後に亀山の休憩所から出発する人たちの写真を掲げておきます。




2008年10月8日水曜日

日経Linux 2008年11月号


本日発売の『日経Linux 2008年11月号』の特集1「フリーソフトベスト100」の一部の記事を担当しました。私が担当したのはスクリーン・ショット付きで紹介されているフリーソフト100個のうちの50個です。うちの猫や友人のうさぎの画像をスクリーン・ショット中で使っています。


ソフトの選定などはすべて編集部にお任せでその点では楽だったのですが,発注が急で数が多めだったので少し大変でした。また,作業に使っていたハード(DELLの激安サーバー機SC420)では一部のX拡張が正しく動作せず,それらの拡張を使うアプリケーションがことごとく起動しないのにも困りました。Xnestを使って回避しましたけど,ちょっと面倒ではあります。この記事を読んで「アプリが起動しないぜ!」という方は,ビデオ・カードを変えてみると起動するかもしれません。


また,カーネルの新機能紹介では,フラッシュ・メモリー向けの新ファイル・システム「UBIFS」を取り上げました。JFFS2と違ってマウント速度が容量に左右されませんので,大容量のフラッシュ・メモリーを利用できます。

2008年10月4日土曜日

金曜夜のラーメン行脚


昨日夜はまたいつもの友人とラーメン行脚であった。最初に訪れたのは,富里の「らあめん元」である。注文したのは「チャーシューメン(醤油味)」(写真上)である。甘みが強いスープに焦がしネギがアクセントとなっていて美味い。チャーシューはパサついた感じだったが,これはこれで濃い目のスープと合っていた。トロ肉の炙りなどに変えると更に美味そうだけど,実際にやるとくどいかもしれない。ちなみにこのお店は「かおたんラーメン」で有名な「えんとつ屋」系らしい。


続いて八街の「南青山」に行った。名前の通り「麺屋青山」系列のお店だが,ここでは青山風に解釈した細麺豚骨ラーメンが食べられる。地元の特産品であるピーナッツの油を使った「らーめん白」が有名だ。ただし,以前の訪問時に「白」は食べており,個人的な評価が高くなかったことから,今回はマー油を使った「らーめん黒」(写真下)を注文した。


で味の方だが,どうにも細麺豚骨ラーメンの解釈の方向が好みと合わない。塩分や旨みよりも油で引っ張る方向なので,すぐに胸が一杯になって替玉を食べ進めることができないのだ。私は細麺豚骨の場合,「麺を腹に詰め込む」ことを目当てに行くことが多いので不完全燃焼感が残ってしまう。「濃さ」の演出も骨髄や背脂ならOKなのだが,ラードや他の油が多いのは好みではない。トロ肉チャーシューも余計だと感じるほどだ。もちろん完全に好みの問題なので,逆に南青山的なラーメンが好きな人もいるだろう。ラーメン自体のレベルは高いし,実際,お客さんもかなり多かった。


2008年10月3日金曜日

成東城址公園にポタリング


朝起きると昨日の150km走が効いていて体中が痛い。今日は一日晴れの予報だったので,できれば長距離練習に行きたかったが,それどころではない。結局,回復走を兼ねて近所をポタリングすることにした。


とりあえず目指したのは成東城址公園だ。成東の駅前近辺は狭くて交通量が多いことからこれまで敬遠していたが,距離が片道15kmぐらいだし,ちょっとした坂もあるしで今日みたいな日には最適だろう。途中,食虫植物群落などがある川べりの道を通るが,天気は良いし交通量も少なくて気持ちがいい。成東城址公園に登る坂は,リング状の滑り止め加工がされていたものの,距離勾配ともに大したことはなくシッティングで問題なかった。城址公園の見晴らしの良い場所から撮ったのが上の写真である。


そのまま帰るのが惜しくなる天気だったことから,急きょ,栗山川漁港(屋形漁港)に足を延ばすことにした。蓮沼海浜公園でもいいのだが,景色という点では栗山川漁港の方が好きだ。途中,軽自動車が豪快に田んぼに落ちている交通事故現場に出くわした。ちょうど現場に救急車と警察が到着した頃らしく,現場検証の傍ら運転手らしき若者が救急隊員に年齢などを聞かれていた。車はグニャグニャだったが,本人は外傷もなく受け答えもはっきりしていたので大丈夫そうだった。それ以外は,特段のこともなく目指す漁港に到着した。平地は楽だ。


栗山川漁港ではハゼ釣りの釣り人がのんびり糸を垂れていた。栗山川側にはクロダイ狙いの人もいるようだ。以前に聞いたところでは,目前が海にも関わらず,時々大きな鯉が外道として釣れるらしい。潮が差している場所だけに臭みもなくて美味しいそうだ。写真下は,漁港内から栗山川上流方面を写したものである。


漁港からは,「ツールドちば」三日目のコースをたどって帰宅した。昨日走った道もそうだったが,コース上には運営側が設置した注意喚起の看板が多数設置してあった。準備の苦労を考えると頭が下がる思いだ。


本日の走行距離:55.20km。平均速度:19.2km/h。最高速度:30.0km/h。


2008年10月2日木曜日

とりあえずあがいてみる

ツールドちば参加はかなり絶望的な状況になってきた。先日の下見で予想外にコースが(初心者には)ハードなこと,また締め切りが間近のタフな仕事を抱えているからである。とはいえ,このままただ尻尾を巻いて逃げるのも癪に障る。そこで,出来る限りあがいてみることにした。一日目・二日目のコースの一部を組み合わせて,鴨川まで往復してみることにしたのである。


距離が150kmと長いので,朝6時過ぎには出発する。県道150号線を通って大多喜に行き,そこから問題の峠道にチャレンジした。1個所で足つきしたものの何とかクリア。コースを覚えておけば次は足つき無しで行けそうだった。老川十字路からの急坂は特に問題無く登れた。予想外だったのが勝浦ダムの取り付き道路の急勾配。短距離なので何とか行けたが,もう少し長いとやばかった。勝浦ダムで写真を撮ろうとデジカメを出したが,ウンともスンとも言わない。どうやらバッテリー切れのよう。そんなわけで今日は写真は無しです。天気が良かったのに残念だ。


内浦山県民の森までの下りは怖かった。急坂の上,苔や落葉がすごくてちょっと油断すると滑って落車しそう。天気良くてこれだから雨だったらかなり危険だ。雨の気配があるようなら参加は見合わせようと心に決める。危険地帯を過ぎれば,あとは一気に安房小湊の海岸線までたどり着ける。一日目はここからゴールまでほぼ平地なので,概ね問題なさそう。


鴨川に着いたのは11時頃。コンビニで小休止したあと,すぐに鴨川有料道路を登り始めた。下見で想像した通り,勾配はギリギリ何とかなる範囲だけど行けども行けども坂が終わらないので心が折れそうになる。一番下のギアでジリジリ登っていくが,耐え切れず途中の駐車場で小休止した。後で分かったところ,その駐車場から峠のピークまでほんの少しだったので,本番では気合を入れれば登れそうだ。


予想外に辛かったのが,亀山から養老までのアップダウン。途中何度も小休止しながらようやく黄和田畑を過ぎて「あとは老川十字路まで下りだ」とほっとしたのがいけなかった。筒森の登りを忘れていたのだ。足もすっかり売り切れていたので,筒森トンネル手前まで歩きに。しかもそこから再乗車しようとした際に両足が攣ってしまって身動きできなくなる。まぁ,若い頃ほどは痛くないのがせめてもの救いか。攣り方は右足の方がひどく,以後もずっとふとしたはずみで攣りそうになるので,全然力が入れられない。結局,老川十字路からの登りも大半は押すことになった。やっぱり二日目は厳しいかな。


この状態ではとても大多喜の峠道は登れないので,国道465号と国道297号線で迂回して大多喜市街に向かう。こちらはこちらで結構アップダウンがあって楽ではない。だましだまし進んで再び県道150号線で一宮方面に向かった。途中,睦沢の道の駅でMAXコーヒーを補充してやや復活。自宅に着いたのは16時前だった。疲れたー。


本日の走行距離:146.68km。平均速度:18.5km/h。最高速度:46.7km/h。

2008年9月28日日曜日

そしてラーメンに逃避


ツールドちば参加に赤信号が灯ったことを悲観して(笑),日曜日夜にもラーメンを食べに行った。今回は船橋近辺の店を回る。


最初は船橋駅近くにある「ラーメン無限大」に行った。津田沼店には行ったことがあったが,こちらは初めてだ。メニューも初めての「醤麺(ジャンメン)」(写真上)を注文した。ここはいわゆる「二郎インスパイア系」のお店で,ラーメンも二郎そっくりの味である(と言うより,姉妹店である「角ふじ」に似た味と言った方がいいかも)。その二郎系のラーメンの上に甘辛く味付けした豚ひき肉が載せてあるのが醤麺だ。二郎系のラーメンは元々甘みがあるが,醤麺ではそれが一層際立ち,そこにさらに辛味が加わって一味違った美味さになっていた。これはまた食べたい。


続いて,宿題店だった中野木の「ラーメンかいざん」に向かう。ここは「ニューラーメンショップ」系のお店なのだが,なぜかいつも行列が出来ていて気になっていたのだ。「ネギラーメン」(写真下)が看板メニューのようなのでそれを注文した。………うーん,基本的にはラーショの味だよね。若干塩を大目に入れてあって,それで味に筋が通っているのは良かったかな。それなりに美味いが,ラヲタ的な評価には合わないお店だと感じた(だから悪いという意味ではないので念のため)。


2008年9月27日土曜日

ツールドちば,やばいかも…


仕事が一段落したので,目前に迫っている「ツールドちば」のコースを確認しておこうと館山方面に向かった。最初に,一日目初の峠道となる大多喜から上総中野に抜ける道路を通ったのだが,その段階で青くなってしまう。かなりの勾配の道が続くのだ。一日目はまだ足が残っているから良いだろうが,二日目はここを最後の方に通らねばならない。厳しい…てゆーか,無理?


続いて二日目の難所と思われる鴨川有料道路を見る。勾配はそれほどでもないが,とにかく延々と登りが続く。ここもかなり辛そう。一度走ってみないと分からないものの,登り切れるかどうか,かなーり微妙な感じ。やっぱり始めて実質6ヶ月,しかも碌な練習無しじゃ無謀だったかも。



意気消沈しながら,もう一つの目的地である三芳の道の駅に行く。ここは,和牛100パーセントのパテを使ったハンバーガーで有名な「BINGOバーガー」(写真上)があるのだ。休日ということもあって行列が出来る盛況ぶりだ。パテを2枚使った「スーパービンゴ」(写真中)を注文する。さすがに1200円もするだけあって,なかなかのボリュームだ。パテの焼き加減もレアで美味い。ただバランス的には普通サイズの奴がいいかも。食べにくいし,終盤パテの味に飽きる感じがあった。ともあれ,お勧めであることには間違いない。


東金に戻る途中,亀山ダム湖畔にある亀山温泉ホテルで入浴した。お湯はツルスベ感の強い黒湯でなかなか入り応えがある。ただし設備は古く,掃除もあまり行き届いた感じがなかった。まぁ,その程度ならどうということもないのだが,カランからお湯が出ないのには閉口した。どうもボイラーの点け忘れだったようだ。入浴料1000円もするのにちょっとねぇ。


東金に着くと,やっぱりラーメンでしょということで久しぶりに「東金大勝軒」に行く。池袋系のお店で,まぁ,そういう味である。「中華そば」(写真下)を注文した。あまりにも定番過ぎるので頻繁には来ない店だが,食べてみるとやっぱり美味い。


2008年9月26日金曜日

またまた三軒屋に


金曜日の恒例となった茂原「三軒屋」の訪問。今回は,「塩つけ三軒屋」の大盛を頼んだ。いわゆる,つけ麺の具全部載せである。タレの系統は塩そばと同じで,塩が立った豚骨スープに魚介風味の香味油が加えてあるものである。当然,こちらの方が濃い。麺は平打ち麺が標準である。加水率が低めなので,沖縄そばの麺のような感じがする。塩そばを食べたときに想像した通りの味で美味い。

2008年9月25日木曜日

WAV形式のMP3データ

必要にならないと調べないので,結構基本的なことも知らずにいることが良くある。今日,あるAVIファイルの音声を抜き出して聴こうとして初めてWAV形式のMP3データというものがあることを知った。


AviUtlを使ってAVIからWAV形式で音声を抜き出せることは以前から知っていた。今回はできるだけ再圧縮で音質を損ないたくない理由があった。そのAVIファイルの音声が(固定ビットレートの)MP3であることはAviUtlで分かったので,それをそのままMP3形式で分離するソフトを探したのである。しかしどうしても見つからない。なんでこんな基本的なことをやるソフトがないのか疑問だったが,とあるページに「(出力されたWAVファイルの)拡張子だけmp3に変更すればいい」と書いてあったのを発見した。そんな馬鹿なことあるわけないお!と一笑に付したものの,気になって試してみるとちゃんとMP3として再生できるではないか。拡張子を変えないものはもちろんWAVとして再生される。


つまり,MP3データを格納したWAVファイルというものがあるのだ。ヘッダー以外はMP3ファイルそのものなので,再生ソフトによっては拡張子を変えるだけでMP3ファイルとして再生できるのだろう。MP3形式としてはイレギュラーなので常に再生できるとは限らないだろうが…。確かに4分近いデータなのにファイル・サイズは5Mバイトしかない。「RIFF File Viewer」というソフトでWAVヘッダーを調べてみるとフォーマットIDは「0x55」。これはデータがMP3であることを示すIDだ。確かに想像した通りの形式らしい。さらに調べると,この形式にタグ情報などを格納するRIFFの「SIF(Summary Information Field)」を加えた「RIFF/WAV MP3」という形式もあるようだ(今回のファイルにはSIFは無かった)。


こういったことは,恥ずかしながらまったく知らなかった。聴いたりエンコードするだけとはいえ,WAVもMP3も日常的に使っていたのに…。なお,拡張子をMP3に変えたファイルにWindowsのエクスプローラでID3タグを設定したところ,WAVヘッダーは削除されたようで,RIFF File Viewerでは情報が表示されなくなった。

2008年9月23日火曜日

とんこつ三軒屋の魚介とんこつ


すっかりラーメン・ブログと化しているこのブログだが,昨日もまた茂原の「とんこつ三軒屋」に行ってきた。美味いんだから仕方ないだろ!


今回食べたのは,豚そば(つまりラーメン)の「魚介とんこつ」(写真)だ。といっても元々ここの基本メニューである「塩豚そば」は,豚骨スープに魚介風味の香り油を加えるタイプのものなので,それと大きな違いはない。もっと魚粉でザラザラしてるようなのを想像してたが,ちょっと違っていたみたいだ。基本メニューとの違いは削り節とワンタンが加えられていること,あと気のせいかもしれないが香り油の量が少し多かったかな。ワンタンは若干(味的に)浮いていた印象だが,ここはベースが美味いのでトータルでは何の問題もない。替玉を2つして,スープまで追加してもらった。ひだまりスケッチのヒロさんのようになる日も近いな。


残念だったのが写真だ。週末に注文して当日に届いた激安コンデジ「FinePix J50」を早速使ってみたのだが,光量が少ない環境では(これまで使っていた)「LUMIX DMC-FZ10」に敵うはずもなく,まして撮影側も慣れてないので麺部分が白トビしてしまった。まぁ,自転車で野外の写真を撮るために買ったカメラなので文句を言うのは筋違いではある。

2008年9月21日日曜日

土曜日もラーメン行脚


20日土曜日もラーメン屋巡りとなった。まず開店直後の「麺家樹幸」(千葉市緑区)を訪問。千葉のラーメン好きには言わずと知れた名店だが,実は今まで行ったことがなかった。無化調の醤油ラーメンにはあんまり良い思い出がないのと,むさ苦しいおっさんにはちょっと入り辛いのではないかと感じて敬遠していたのだ。しかし,思い切って訪問してみて大正解! 伊達に名店と呼ばれているわけではないなと納得した。入り辛い雰囲気も一切無かった。


注文したのは「こくまろ醤油」の大盛り(写真上)。鶏ベースに野菜等の旨みが解け出したスープに,切れの良いカエシが加わり,それを適量の背脂が包み込むことで,コク・キレ・旨み・まとまり感すべてにバランスの取れた出来になっている。やや細めの麺との相性も良い。基本的に豚骨派の人間だが,こういうのを食べると醤油も良いなと改めて感じる。スープまで完食した。スープの温度も熱々で良かった。



続いて,養老温泉まで足を延ばして「滝見苑けんこう村 ごりやくの湯」で入浴。ここは2005年にオープンした日帰り入浴施設という。メンテが行き届いているお陰かまだまだ新しく,去年か今年あたりにオープンした施設かと勘違いしたほどである。端境期だったのが幸いして,ほとんど貸切状態での入浴となって快適であった。ただ泉質はそれほどではない。露天風呂の方は真湯に近いぐらいに加水されていたし塩素臭が強い。内湯はそれなりに色付きがあり弱いモール臭もあったが,炭酸水素泉を意識するほどのツルスベ感はなかった。


その後,同行している友人に,いすみ鉄道の久我原駅(写真中上)を見せに行った。この駅はとにかくロケーションがすごい。人家もまばらな山中にある上,駅がそこにあると知っていなければ,最寄りの道路を走っていてもまず駅の存在に気付かないのだ。誰もが「なぜここに駅?」と驚くはず。駅舎もバス停並だ。友人もそれなりに驚いてくれたようである。



久我原駅に来たのはもう一つ理由がある。この駅からすぐの国道297号線沿いに「馬鹿ちゃん」というラーメン屋があって,どんな味なのか気になっていたのだ。ちなみにこの店名「うまかっちゃん」と読むらしい。福岡出身者としては「インスタントラーメンかよ!」と突っ込みたくなる。入店してみると品数がやたらと豊富で,いわゆる普通のドライブインである。あまり期待せずに「チャーシューメン」(写真中下)を注文した。ところが,これがなかなかのヒット。豚臭さが香る恐らくは味噌漬けのチャーシューと,ダシが効いたあっさり目の豚骨スープが良く合っていて,何となく喜多方の「まこと食堂」を思い出させる味だった。麺は細めの中華麺でそれなりに美味い。いわゆるラヲタが来るような店ではないものの,自分的には満足が行く一杯であった。ただし,具のワカメやモヤシ類はいらないかも。


夜は東金市の「しあわせラーメン金の糸」で,「パーコー麺」(写真下)を金の糸スープで食べた。甘めの豚骨スープに,出来立ての豚ロースの唐揚げが乗るラーメンである。こう書くとくどいように思えるかもしれないが,意外にマイルドな味だ。具の生レタスが箸休めになっていてそれも良いのだろう。定期的に訪れる店だが,改めてレベルの高さを感じた。


2008年9月20日土曜日

とんこつ三軒屋を再訪


金曜日夜には,9月14日に訪問した茂原の「とんこつ三軒屋」を再訪した。今回は,標準メニューの具材全部載せである「塩そば三軒屋」を注文した。


塩そばのスープは,濃い目の豚骨スープに魚粉を使った香り油を加えたもの。大まかな方向性は,八千代の「ヨシベー」や同じ茂原の「くまちゃん」と同じだ。どちらの店も好きなだけに「美味い」と声を出しながら食べ進んだ。麺については,三軒屋の方が好みかな。今回も無料の替玉を注文した。それにしても,新しい店らしく具材すべてに手が込んでいる。こういうお店が近くにあるのは嬉しい限りだ。

2008年9月19日金曜日

ホイール他をIYH


「ツールドちば」に備えて,自転車のホイールを変えることにした。私が今乗ってる「GIANT OCR3」はロード・バイクの最廉価モデルに近い。そのため,頑丈なだけが取り得の重い(そして当然安い)ホイールが付いている。より軽量なものに変えれば,走りも軽くなるはずだ。それにホイールが複数あれば,走る場所に合わせてスプロケットを変えることも簡単になる。


3万円出してA-Classの「ALX440SL」にするか,1万円ちょっとの「WH-R500」にするか迷ったが,結局その中間の価格レンジの「WH-RS20」にした。標準のホイールとどれだけ違うのか楽しみである。ついでに新しいタイヤも注文。低価格ながら比較的評判が良い「Panaracer CLOSER」を選んだ。


そういやサイクル・ジャージは猫が爪を立てて穴空けてたな…なんて考え出すと,あれこれ注文してしまい,結局は4万強の出費となってしまった。これまだ自転車がOCR3だからこの程度で済んでるけど,ステップアップしたら青天井なんだろうなぁ。楽しみのような怖いような。

Linuxで動く日本語OCRソフト

フリーソフトの記事を書いていて発見した日本語OCRソフト「NHocr」。現在は1行しか文章を処理できないなど,まだベータ版(以前?)の状況のようですが,2009年の第2四半期の正式リリースに向けて開発が進んでいるようです。NHocrを使ったWebサービスが用意されていましたので,次のような画像を使って試してみました。



結果は下の写真の通り。日本語の文字数の多さを考えればなかなか頑張っているのではないでしょうか。今後の開発に期待です。