2010年7月10日土曜日

i5-750のOC環境が整った

今年の2月に仕事の都合でCore i5-750搭載のマシンを購入していた。時間がなかったので、ドスパラのPrimeパソコンの即納モデルを買ったわけだが、激安モデルということでマザーボードにFoxconnの「P55MX」が使われており、オーバークロックに全然対応できないのがずっと不満だった。しかしマザーボード交換となるとそれ自体の労力もかなりかかるし、Windowsの再アクティベーションなどもあるなぁ…といろいろ面倒でそのままになっていた。


しかしせっかくのi5マシンなのにもったいないし、エンコ速度に不満もあることから、思い切ってマザーボードを交換することにした。7/6に都内に出たついでに秋葉原に行って数店を物色して回ったところ、ドスパラでBiostarの「TPower I55」が8980円という低価格で投売りされていたのを発見してそれを購入した。SATA 3.0/USB 3.0こそ未対応だが、オール固体コンデンサ、12フェーズの電源、ヒートシンクてんこ盛りという気合の入った構成でOC目的にはなかなか良い感じの製品だ(DOS/V POWER REPORTのレビュー)。


帰宅して早速交換作業に入ったが、購入したのはATXマザーなので、MicroATX用のi5マシンのケースには入らない(まぁ、買った時点で分かっていた)。そのためLinuxのメインマシンとケースを入れ替え、そちらに装着することにした。大手術だが、やることは単純で特に問題もなく作業終了。さて、OCすべぇ!と思ったが、どうもi5のリテールCPUクーラーの足が緩くなったらしく、CPUときちんと密着していないようだ。定格状態でも負荷をかけるとCPU温度が80度を超えてしまう。これはいかんとその日の作業は終了。


翌日に千葉のドスパラでLGA1156専用のIntel製CPUクーラー「XTS100H」を買ってきた。コスパ的にはあまり評判が良いとは言えない製品のようだが、不安点も少ないのが購入の理由だ。装着については、バックパネル装着のために再度マザーを外さないといけないことと、でかいヒートシンクが邪魔をして固定ネジを締めづらい点にやや苦労したが、基本的には楽な方だと思う。冷却性能はなかなかで、室温25度程度でアイドル時30度強、連続高負荷稼働させてもCPU温度は50度強で安定している。


環境が整ったのでOC設定をいろいろ試してみたのだが、常用を考えているのでSpeedStepは切らずTurboBoostだけ切ってクロックを変えてみた(電圧関連はすべてAuto)。その結果、私の環境では、ベースクロック190MHzの最大3.8GHzが安定稼働できる上限のようだった。この状態で連続負荷をかけてもCPU温度は60度を少し超えるぐらい(アイドル時は40度弱)。ただしCPUファンが爆音を立てるので、静音重視の人は他のCPUファンにした方がいいかな。エンコ速度も大体クロックに比例するぐらい向上したし、かなり満足できる結果になった。最初から自作しておけば余分な費用や労力はかからなかったわけだけど、今更それを言っても仕方ないか。


ところで今回のような作業をしていて感じるのが、Windowsの面倒臭さだ。マザーボードを交換するぐらいで起動できなくなって再インストールが必要だし、インストール時にはドライバを追加であれこれ入れないといけない。再起動が必要な回数も多い。インストール後にはアクティベーションの手続きもしなければならない。それに比べるとLinuxはマザー交換ぐらいでは再インストールの必要はまずないし、インストールが必要になってもドライバ類は基本的にすべて最初から同梱だから個別導入の手間もない。最近は最新チップセットであっても未対応なんてケースは少ないから、ハード面での心配はほとんどいらない(周辺機器は別)。インストールだけに関して言えば、圧倒的にLinuxの方が簡単だ。言い尽くされている気もするが、改めてそれを実感したので書いておく。

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