2010年7月27日火曜日

霞ヶ浦にアメリカナマズを釣りに行った

ちょっと前のことになるが、先日の3連休の初日(7/17)、霞ヶ浦にアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)を釣りに行った。ご存知の通りアメリカナマズは、ここ数年、霞ヶ浦や利根川水系の河川などで大繁殖している外来魚である。前々から駆除に参加しよう、そして食べてやろうと機会をうかがっていたのだが、今回、友人が霞ヶ浦を自転車で周回しに行くというので、ついでにくっついて釣りに行くことにしたのである。


アメリカナマズは、在来種のナマズに比べると魚食性よりも腐食性が強い、いわゆるスカベンジャーであると言われている。そのため、餌は臭いが強いものであれば、植物性・動物性を問わず何でも使えるらしい。今回は、経路上にある24時間営業の安売りスーパー「トライアル小見川店」でサバの切り身を買って行った。丸々一匹分の切り身が98円だから、釣具屋で購入するよりも随分お得だ。トライアルでは釣具も売っているので、針や錘などもここで購入した。


「道の駅たまつくり」に隣接する「水の科学館」の駐車場に車を停めて、そこから徒歩で釣り場に向かった。この日は最高気温が34℃を超える暑さだったため、多少なりとも水の動きがある場所が良いと判断し、近くの流れ込みの河口に釣り座を据えて釣り始めた。1.8mの小型船竿にスピニングリールをセットし、道糸3号の先にサルカンとナス型錘3号、13号のウナギ針(ハリスは4号)をシンプルに結んだ仕掛けを使った。餌が底に着いて、ある程度の範囲を探れる仕掛けであれば何でも良いと思われる。



それで釣り始めたのだが、予想以上に繁殖しているようで、まさに入れ食いの状態だった。餌を投入して、ものの10秒も待つとブルブルというアタリがある。ただ、ウナギ針を使ったせいか、型が小さな魚が多いのか、微妙に針掛かりしない。早合わせしないように、一呼吸おいて、糸が走り出してから合わせるようにすると良いようだ。ワームなんかの合わせと同じ要領ですな。


比較的細仕掛けということもあって、魚が掛かってからのやり取りは結構スリリングなものだった。個体差はあるが、40cm前後の魚が主体に掛かるんで、引きも強いし重さもある。これは子供なんか喜ぶんじゃないかなぁ。写真は、最初に釣れた30cm強の小さめの奴。こんなのがバンバン釣れるんだから、かなり楽しい。ただし、背鰭と胸鰭に、かなり硬くて危険なトゲがあるのでこれには注意が必要だ。魚を持つ場合は、滑らないように軍手をはめて、頭の下(鰓の下辺り)をしっかりとつかむようにすると良いようだ。上半身は骨に覆われて硬いから、思ったよりも持ちやすい。あと、口が硬いから、針はカエシがないスレ針がいいかもしれない。


調子良く8匹ほど釣り上げたところで問題が発生。まずはバケツに入りきれなくなってきたことである。スカリが必要だった。また、クーラーと氷も持ってきていなかった(忘れた)ので、〆てキープすることも難しかった。そこで仕方なくリリース。アメリカナマズは特定外来生物なので、国内で生きたまま移動することは禁止されているがその場でリリースすることは禁止されていない。本当はリリースせずに食べたかったが、それは次回にということで。もうひとつの問題は、あまりの暑さのために、餌のサバ切り身が文字通り「煮えて」しまったこと。コンクリートの護岸に置いていただけで、芯まで熱が通ってしまった。これでは皮が柔らかくなり過ぎて、針にうまく付けられない。「ルアーに切り替えるか」という考えもおきたが、どうせ魚はリリースしないといけないと思うとその気にもならず、結局、1時間もしないうちに釣りをやめることになった。


なお、「道の駅たまつくり」にある行方市観光物産館では、このアメリカナマズを使った「なめパックン」(写真下)というハンバーガーが食べられる。価格は480円でちょっと高い。アメリカナマズのフライ入りのハンバーガーなのだが、泥臭さも一切無く、いたって普通の味だ。ただフライが普通の味だけに、マヨネーズを使った平板な味付けが残念だった。フィレオフィッシュのようにタルタルソースを使ってほしいものだ(Wikipediaの「行方バーガー」の項目ではタルタルソース使用となっているが、私が食べたものは明らかにマヨネーズだった。写真でも分かると思う)。ほかにも、「こいパックン」「ぶたパックン」「かもパックン」なんてのもある。こっちは若干安くて380円だったと思う。いずれ食べてみたい。


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