2010年7月29日木曜日

Btrfsにhot data trackingパッチが

lkmlとかlinux-btrfsに、[RFC PATCH 0/5] Btrfs: Add hot data tracking functionalityから始まる一連のパッチが投稿されていますね。これは、メールのタイトル通り、ファイルシステム内で頻繁に参照・更新されているデータ(hot data)を探し出せるようにする仕組みです。もちろんこれは、hot dataをSSDなどの高速デバイスに自動的に移動させる機能をBtrfsに付加する準備です。


各データのアクセス頻度は「temperature」と呼ばれる整数で表され、それぞれのデータに紐付けられます。temperatureは、(1)アクセス回数 (2)最後にアクセスしてから現在までの時間 (3)平均アクセス間隔、の3つの数値から算出します。当然、(1)が大きいほど、(2)(3)が小さいほど「温度が高い」わけです。このtemperatureを使ったハッシュリストを用意することで、hotなデータをすぐに探し出せるようにしています。


ZFSのL2ARCとかとは、また別のアプローチですね。キャッシュの方は、Linuxでは「bcache」あたりで実現されそうです。

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