2010年7月30日金曜日

ストライクウィッチーズを観た


ストライクウィッチーズ2の3話をエンコしていて、ホウキ修行のシーンをチラッと見てしまいました。「聖痕のクェイサーに比べれば、こんなのはあざというちにも入らないぜ!はっはっは」などと強がりつつも、どうにも気になってしまいます。結局、1期を含めて全部観るハメに陥ってしまいました(笑)


元々、この作品はいろいろある「ちぐはぐさ」「バランスの悪さ」が障害になって(第1話以外)未見でした。知り合いは斬新と絶賛していましたが、まずストライカーユニットのバランスの悪さが嫌でした(あれじゃプロペラが当たっちゃうよ)し、一応軍隊物なのに日常的に全員が下半身丸出し(じゃないけど)なのも嫌、坂本さんの笑い声の演技がわざとらしいのも嫌でした。千葉紗子さんの声は好きなのですが、あの演技はいただけないと思います。今見ても「何か裏がある」と感じてしまうほど。


この辺の感想は、今回、通し見してみても変わりませんでした。シリーズ構成や脚本面でも、ヒロイン・宮藤芳佳の感情面の描写が雑で、「戦争拒否」から「戦い」に至る心理や、「敵との交流」に固執する理由などが今ひとつ伝わってきません。1クールなんだから、ヒロインはお馬鹿キャラにし、さらに過去は謎にして、入隊時点から描写を始めればよかったのにとか思います。作画レベルは高いし、OP/EDテーマやキャラソン(プリズマティック主義、ダンケシェンウィッチーズなど)は大好きなのですが……。


しかーし! 2期はこれ、なかなか好みですよ。いろいろ慣れたというのが大きいとは思いますが、もっさん(坂本さん)が泣かせます!そしてかっこいい! そして危うい! 世戸さおりさんへの声優交代も良い方向に働いています。普段の声も違和感ありませんし、何より笑い声の演技が自然な感じになりました。まぁ、この辺、好みもあるとは思いますが。


ヒロインの魔力の強さアピールも、くどいぐらいにありますし(ヒロインですからそれでいいんです)、仲間の再集結もスムーズでいいですね。3話にしていきなり修行回を違和感なくやれるというのも、導入がうまく行っているからでしょう。作画レベルは相変わらず高いし、1期でまったく解消しなかった謎も待ち受けていますから、これからの展開にも期待が持てます。まぁ、個人的にはもっさんが大活躍すればそれで十分満腹です。……ああ、剣が折れたりするんだろうなぁ……わくわく。


この2期を観るためという理由だけでも1期を観る価値はあるんじゃないでしょうか。今後、どう転ぶかは分かりませんけどね。

2010年7月29日木曜日

Btrfsにhot data trackingパッチが

lkmlとかlinux-btrfsに、[RFC PATCH 0/5] Btrfs: Add hot data tracking functionalityから始まる一連のパッチが投稿されていますね。これは、メールのタイトル通り、ファイルシステム内で頻繁に参照・更新されているデータ(hot data)を探し出せるようにする仕組みです。もちろんこれは、hot dataをSSDなどの高速デバイスに自動的に移動させる機能をBtrfsに付加する準備です。


各データのアクセス頻度は「temperature」と呼ばれる整数で表され、それぞれのデータに紐付けられます。temperatureは、(1)アクセス回数 (2)最後にアクセスしてから現在までの時間 (3)平均アクセス間隔、の3つの数値から算出します。当然、(1)が大きいほど、(2)(3)が小さいほど「温度が高い」わけです。このtemperatureを使ったハッシュリストを用意することで、hotなデータをすぐに探し出せるようにしています。


ZFSのL2ARCとかとは、また別のアプローチですね。キャッシュの方は、Linuxでは「bcache」あたりで実現されそうです。

2010年7月28日水曜日

ヤックス限定販売の「竹岡式らーめん」


東金のヤックスで「竹岡式らーめん」のカップ麺を買ってきました。価格は198円。このカップ麺は、千葉・茨城でドラッグストアチェーン「ヤックスドラッグ」などを展開する千葉薬品が創業50周年を記念して企画したもので、ヤックスでしか買えません。製造は「ニュータッチ」などで知られるヤマダイ。


内容は、フライ麺に、液体スープ、乾燥タマネギのかやく、レトルトの豚バラ角肉チャーシューとメンマという構成です。スープには「ちば醤油」の本醸造濃口醤油を使用しているそうで期待が持てます。


食べてみた感じですが、なかなかいいですね。ただ、麺があまりに普通のカップ麺の麺なので、第一印象としてはかなり期待外れなものでした。本家の竹岡ラーメンも(都一の)乾麺使用なのでそう遠くはないはずなのですが、あちらは(いわば)袋ラーメンの麺で、カップ麺のフライ麺とは結構違うもんだなと再確認しました。これなら生麺タイプにした方が近かったかもしれません。一方、スープはかなり美味いですね。醤油の味が立っていて、それっぽい感じが良く出ています。タマネギのかやくも良い風味を出しています。


竹岡系のラーメンを未食の方に「これが竹岡ラーメンだ!」と思って食べられるのは抵抗がありますが、分かっていて食べる分にはなかなか良いのではないでしょうか。個人的には、今の価格なら麺を変えてほしいですね。あと50円ぐらい安いなら、もっとたくさん買うかもしれません(といいつつ、もう1食分買っているのですが)。しかしこの商品でも実感しましたが、醤油+豚+タマネギの組み合わせは最強ですよ。竹岡系、八王子系、燕三条系……いずれも大好きです。


竹岡系のラーメンを食べに行きたい…という方には、白子町にある「炭火らあぁめんいち」が個人的にお勧めです(撮影しているはずだけど写真が見当たらなかった。写真はいずれ)。東金の人気店「ぐうらーめん」系の店ですが、こちらの方が仕事が丁寧で、味も一般向けです。立地的な問題で、並ぶこともほぼありません。サーフィンや海水浴の帰りにでもどうぞ。あと内房にあるチェーン店の「竹岡ラーメン」も入門にはいいでしょう。


本家の素朴な味を求めるなら、もちろん竹岡の「梅乃家」です。市原や木更津にある「富士屋」もかなりの素朴感があってその意味ではお勧めです。もっとも富士屋は麺が乾麺じゃありません。両店とも、土日には結構並ぶと思います。

2010年7月27日火曜日

霞ヶ浦にアメリカナマズを釣りに行った

ちょっと前のことになるが、先日の3連休の初日(7/17)、霞ヶ浦にアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)を釣りに行った。ご存知の通りアメリカナマズは、ここ数年、霞ヶ浦や利根川水系の河川などで大繁殖している外来魚である。前々から駆除に参加しよう、そして食べてやろうと機会をうかがっていたのだが、今回、友人が霞ヶ浦を自転車で周回しに行くというので、ついでにくっついて釣りに行くことにしたのである。


アメリカナマズは、在来種のナマズに比べると魚食性よりも腐食性が強い、いわゆるスカベンジャーであると言われている。そのため、餌は臭いが強いものであれば、植物性・動物性を問わず何でも使えるらしい。今回は、経路上にある24時間営業の安売りスーパー「トライアル小見川店」でサバの切り身を買って行った。丸々一匹分の切り身が98円だから、釣具屋で購入するよりも随分お得だ。トライアルでは釣具も売っているので、針や錘などもここで購入した。


「道の駅たまつくり」に隣接する「水の科学館」の駐車場に車を停めて、そこから徒歩で釣り場に向かった。この日は最高気温が34℃を超える暑さだったため、多少なりとも水の動きがある場所が良いと判断し、近くの流れ込みの河口に釣り座を据えて釣り始めた。1.8mの小型船竿にスピニングリールをセットし、道糸3号の先にサルカンとナス型錘3号、13号のウナギ針(ハリスは4号)をシンプルに結んだ仕掛けを使った。餌が底に着いて、ある程度の範囲を探れる仕掛けであれば何でも良いと思われる。



それで釣り始めたのだが、予想以上に繁殖しているようで、まさに入れ食いの状態だった。餌を投入して、ものの10秒も待つとブルブルというアタリがある。ただ、ウナギ針を使ったせいか、型が小さな魚が多いのか、微妙に針掛かりしない。早合わせしないように、一呼吸おいて、糸が走り出してから合わせるようにすると良いようだ。ワームなんかの合わせと同じ要領ですな。


比較的細仕掛けということもあって、魚が掛かってからのやり取りは結構スリリングなものだった。個体差はあるが、40cm前後の魚が主体に掛かるんで、引きも強いし重さもある。これは子供なんか喜ぶんじゃないかなぁ。写真は、最初に釣れた30cm強の小さめの奴。こんなのがバンバン釣れるんだから、かなり楽しい。ただし、背鰭と胸鰭に、かなり硬くて危険なトゲがあるのでこれには注意が必要だ。魚を持つ場合は、滑らないように軍手をはめて、頭の下(鰓の下辺り)をしっかりとつかむようにすると良いようだ。上半身は骨に覆われて硬いから、思ったよりも持ちやすい。あと、口が硬いから、針はカエシがないスレ針がいいかもしれない。


調子良く8匹ほど釣り上げたところで問題が発生。まずはバケツに入りきれなくなってきたことである。スカリが必要だった。また、クーラーと氷も持ってきていなかった(忘れた)ので、〆てキープすることも難しかった。そこで仕方なくリリース。アメリカナマズは特定外来生物なので、国内で生きたまま移動することは禁止されているがその場でリリースすることは禁止されていない。本当はリリースせずに食べたかったが、それは次回にということで。もうひとつの問題は、あまりの暑さのために、餌のサバ切り身が文字通り「煮えて」しまったこと。コンクリートの護岸に置いていただけで、芯まで熱が通ってしまった。これでは皮が柔らかくなり過ぎて、針にうまく付けられない。「ルアーに切り替えるか」という考えもおきたが、どうせ魚はリリースしないといけないと思うとその気にもならず、結局、1時間もしないうちに釣りをやめることになった。


なお、「道の駅たまつくり」にある行方市観光物産館では、このアメリカナマズを使った「なめパックン」(写真下)というハンバーガーが食べられる。価格は480円でちょっと高い。アメリカナマズのフライ入りのハンバーガーなのだが、泥臭さも一切無く、いたって普通の味だ。ただフライが普通の味だけに、マヨネーズを使った平板な味付けが残念だった。フィレオフィッシュのようにタルタルソースを使ってほしいものだ(Wikipediaの「行方バーガー」の項目ではタルタルソース使用となっているが、私が食べたものは明らかにマヨネーズだった。写真でも分かると思う)。ほかにも、「こいパックン」「ぶたパックン」「かもパックン」なんてのもある。こっちは若干安くて380円だったと思う。いずれ食べてみたい。


2010年7月26日月曜日

戦場ヶ原ひたぎの「ひたぎ」は「下木」ではないか?

友人と話をしたのがきっかけで、「化物語」のヒロイン・戦場ヶ原ひたぎの名前について調べたのを思い出した。正しいのかどうかは分からないが、結構当たってそうなので書いておきたい。

この「ひたぎ」という名については、作中で博識、完璧超人と設定されている羽川翼というキャラが「土木関係」の用語だと言っている。ネットでは「直切り」(ひたぎり)という言葉が元の言葉の候補に挙がることが多いようだが、これは刀などで「滅多切り」することを意味する語で、土木関係の用語とは言えなさそうだ。金属加工の用語には「まっすぐ切る」あるいは「直接切る」という意味の「直切り」があるけど、これも土木関係と言い切るのは難しい。しかも、この場合の読みは「ちょくぎり」「じかぎり」あたりになりそうだ。

ここで思いついたのが、「し」→「ひ」の変化が江戸などで一般的だったこと。そこで「したぎ」で検索すると「下木」(したき、したぎ)というのが引っかかる。これには木材の継手の下の奴という意味がある。まさに土木関係の用語ドンピシャじゃないですかね? また、「ひたぎ」という読みがあることに言及している書き込みも見つかる。

もちろん、まるっきり外している可能性もある。しかし、他にこれという候補がないのも事実で、かなり有力なのではと思っている。しかも「したぎ」説を採用すると、ガハラさんがやけに下着でウロウロしていることにも説明が付くかもしれない(笑) 西尾先生がどこかで答えを書いていないのだろうか。

(2013/08/12)
ついさっき気づいたけど、国会図書館のレファレンス協同データベースに、この件に関する埼玉県立久喜図書館のレファレンス事例が(笑) ネット上でのいろんな説を挙げてあって面白い。当ブログの説も紹介されている。

一個だけ反論させていただくと、江戸では「し」と「ひ」は混同されて使われていたのであって、確かに「ひ」→「し」となるケースが多いものの、「し」→「ひ」の変化も珍しくない(「ひおしがり」とか)。だから「逆」の一言では否定できないはず。まぁ、それは牽強付会の苦しい言い訳だとしても、関西など「し」→「ひ」の変化が見られる地域はある(「ひちや」とか)わけで……。まだだ!まだ終わらんよ!(笑)


Btrfsのsymlinkパス名は3917バイトが上限

前回のエントリの続き。fs/btrfs/inode.cを読むと、シンボリックリンクファイルのリンク先パス名もinline extentとして保存されることが分かる。そして次のようなチェックコードがある。


name_len = strlen(symname) + 1;
if (name_len > BTRFS_MAX_INLINE_DATA_SIZE(root))
return -ENAMETOOLONG;

なぜかパス名については、終端文字を含めて3917バイトまで格納できることになっている。実際に試してみると、リンク先のパス名が3916文字(+終端文字)のシンボリックリンクは問題なく作成できた。3917文字ではエラーになってリンクが作成できない。


        item 17 key (318 INODE_ITEM 0) itemoff 794 itemsize 160
inode generation 87 size 3916 block group 29360128 mode 120777 links 1
item 18 key (318 INODE_REF 256) itemoff 777 itemsize 17
inode ref index 31 namelen 7 name: symlink
item 19 key (318 XATTR_ITEM 3817753667) itemoff 699 itemsize 78
location key (0 UNKNOWN 0) type 8
namelen 16 datalen 32 name: security.selinux
leaf 29605888 items 1 free space 32 generation 88 owner 5
fs uuid f248dfb4-b961-411a-b8fd-4f7915f261cf
chunk uuid 2a415519-8ad9-4d1b-a6ec-c19cc6f89e96
item 0 key (318 EXTENT_DATA 0) itemoff 57 itemsize 3938
inline extent data size 3917 ram 3917 compress 0

どうもすっきりしないなぁ。ファイルサイズの場合との1バイトの違いは何なんだろうか。バグか?バグなのか? バグだとするとファイルサイズの方が間違いっぽいよね。


しかもよく見ると、3917バイトのinline extentがある場合でも「free space 32」という空き領域があるよ。本当に空き領域なんだったら、BTRFS_MAX_INLINE_DATA_SIZE(r)を+32すればきっちり使えそうだけど、よく分からん。

2010年7月23日金曜日

Btrfsでinline extentが使われる上限サイズは3916バイト

日経Linux 2010年9月号に掲載する「Linuxカーネルの新機能」で必要になったので、Btrfsでinline extentが使われる上限ファイルサイズを調べてみた。まずソースを見ると、fs/btrfs/ctree.cで次のようなマクロが定義してあるのが分かる(ソースはカーネル2.6.34のものを参照)。


#define BTRFS_MAX_INLINE_DATA_SIZE(r) (BTRFS_LEAF_DATA_SIZE(r) - \
sizeof(struct btrfs_item) - \
sizeof(struct btrfs_file_extent_item))

このうちBTRFS_LEAF_DATA_SIZE(r)は「ブロックサイズ - btrfs_header構造体のサイズ」と同ファイルで定義してある。構造体のそれぞれのサイズは、btrfs_headerが101バイト、btrfs_itemが25バイト、btrfs_file_extent_itemが53バイトである。ブロックサイズが4096の場合は、計算するとBTRFS_MAX_INLINE_DATA_SIZE(r)は、3917バイトになる。


さらにfs/btrfs/inode.c内を調べると、「data_len >= BTRFS_MAX_INLINE_DATA_SIZE(root)」の際にinline extentの使用をやめるというコードがある。つまり、inline extentが使われるファイルサイズの上限は3916バイトになるはずだ。実際に3916バイトのファイルと3917バイトのファイルをBtrfs上に作成し、btrfs-debug-treeコマンドで調べてみても、3916バイトのファイルの方でだけinline extentが使われているのが分かる。というわけで、すっきりした。(追記)……と思ったのだが、別の問題があった。それについては次のエントリで。


leaf 30482432 items 1 free space 33 generation 64 owner 5
fs uuid f248dfb4-b961-411a-b8fd-4f7915f261cf
chunk uuid 2a415519-8ad9-4d1b-a6ec-c19cc6f89e96
item 0 key (288 EXTENT_DATA 0) itemoff 58 itemsize 3937
inline extent data size 3916 ram 3916 compress 0

leaf 30556160 items 7 free space 3259 generation 68 owner 5
fs uuid f248dfb4-b961-411a-b8fd-4f7915f261cf
chunk uuid 2a415519-8ad9-4d1b-a6ec-c19cc6f89e96
item 0 key (289 INODE_ITEM 0) itemoff 3835 itemsize 160
inode generation 64 size 3917 block group 29360128 mode 100644 links 1
item 1 key (289 INODE_REF 256) itemoff 3819 itemsize 16
inode ref index 17 namelen 6 name: test22
item 2 key (289 XATTR_ITEM 3817753667) itemoff 3741 itemsize 78
location key (0 UNKNOWN 0) type 8
namelen 16 datalen 32 name: security.selinux
item 3 key (289 EXTENT_DATA 0) itemoff 3688 itemsize 53
extent data disk byte 12615680 nr 4096
extent data offset 0 nr 4096 ram 4096
extent compression 0

2010年7月20日火曜日

キュアサンシャインの変身バンクが良過ぎですっ!!

折り返し点に向けて盛り上がりを見せるハートキャッチプリキュア!ですが、第23話でついに3人目のキュアサンシャインが登場しました。まぁ、誰がなるかということについてはリーク情報があったし、なくてもバレバレでしたから意外性はなかったのですが、変身までに至る過程が熱くて、見ながら拳を握ってしまいましたよ。変身モノの醍醐味である正体バレシーンも良かったです。


しかしそんなこんなを吹き飛ばして、魂抜けそうになったのが変身バンクの出来の良さです。スピード感あふれる流麗な動きの中に、かわいさと格好良さが十二分に表現されているこの変身シーンは、私がこれまでに見た変身バンクでは間違いなく最高のものです。特にシャイニーパヒュームのお手玉と髪の毛のさばき方が素晴らしいですよ! こちらに背を向けているシーンなんて何度見返したか分かりません。「いい仕事してますねぇ」。これはまさにこういう場合に言う台詞でしょう。


元々、ブロマリの2人バージョンの変身バンクも出来がいいし、えりか単独版には頭ぐりぐりがあるし、OPの動きもいいし、毎回の戦闘シーンもかなりがんばっている。いや本当、こういう言い方は失礼かもしれませんが予想外の大当たりアニメですよ。未見の方には、今からでもいいからぜひ見てほしいですね。


(追記)書いたあとでぐぐったら、長峯監督がこの変身バンクについてつぶやいていることを知りました。サンシャインのバンクは、なんと仕上げ枚数5000枚だそう。お手玉を含めた動きの流れは、志田直俊さんの仕事だとか。それにしてもこの枚数…気合入り過ぎですっ! いいぞ、もっとやってくださいっ! そしてこれは監督に言うことではありませんが、Blu-ray化も何とかしていただきたいものです。

2010年7月15日木曜日

Radeon HD 5830搭載ビデオカードを購入

「NL-Means」という優秀だけど激重のノイズフィルタがある。定格動作のi5-750だと、普通に1fpsぐらいでしか処理できないぐらいの重さだ。GPUに処理を任せるモードがあり、それを使うと、GeForce GT 240搭載ビデオカードでは3fpsぐらいに高速化する(笑) なお、エンコ速度は出力サイズ1280x720、x264使用、自動フィールドシフト使用という条件で測っている。処理を簡略化した「NL-Means Light for GPU」というのもあって、そっちだと触れ込み通り、さらに3倍程度高速にできる(10fpsぐらいになる)が、設定を詰め切れていないせいかオリジナルほどはうまくノイズを取れない気がするので使っていない。←(追記)これは単純にオリジナルの初期値が強い(強すぎる)ことが原因だったようだ。



そんなわけで高性能なビデオカードを買ってみることにした。買ったのは「Radeon HD 5830」搭載の玄人志向のビデオカード「RH5830-E1GHD/DP/OC」である。A-PRICEという店で通販で購入。価格は送料込みで1万7800円で、かなり安く買えたと思う(今見たらさらに500円引きになっている。むきー)。人生初のミドルレンジのビデオカード購入である。補助電源が必要なビデオカードも初めてだなぁ。


本日製品が届いたので早速装着した。カード長が259mmもあってHDDと干渉してしまい、HDDを1台移動させねばならなかったが、それ以外の問題はなかった。なお、6pのPCI-E用電源が2つ必要なので注意が必要である。


それで問題のNL-Meansの処理性能だが、なんと8fpsに向上した。これだと24分のアニメが1時間半ぐらいでエンコできることになるので、かなり実用的である。この状態でGPUのロード状態は40%強。さすがはシェーダ数が1120もあるGPUは違うのぅ。さらにこのカードはDX11に対応しているので、NL-MeansフィルタのDX11版が利用できる。そっちだとさらに速くなるようだから、後で試してみよう(なお、NL-Means Lightだと15fps強だった。これはCPU側の処理が足を引っ張ってる感じ)。


(追記)検証したところ、DX11版で10fps、AMD GPU特化版(NL-Means for AMD GPU)では14fpsという素晴らしい性能が出ました。これで処理時間を気にせずにフィルタをかけまくれるぜ!


これまで使っていたGeForce GT 240だとエンコ中は70度を超える温度になっていたのが、最高でも60度程度になったのも良いところだ。

2010年7月13日火曜日

「さらい屋五葉」良かった

録り溜めしていた「さらい屋五葉」を一気見した。いやー、いいアニメでした。腕は立つが意気地が無い浪人が、営利誘拐の集団・五葉に不本意ながら加わることになり、メンバーとの関わりの中で成長して行く…と、ぶっちゃければそれだけの話で、殺陣シーンやカタルシスあふれる展開も無いのですが、シリーズ構成・演出の妙でグイグイ引き込まれていきましたよ。


まず、シリーズ構成が良いですね。興味を持つ側と持たれる側の立場の移動もスムーズだったし、登場人物それぞれの過去話、現在の生活などについてもきちんと描写されていた。浪人・秋津が仲間に受け入れられる過程も丁寧に描かれている。ラス前の「そう言わねぇと…」の台詞の使いどころもうまい。原作の漫画は読んでいないが、良くまとまっていたのではないでしょうか。さすがは望月智充さんと言えましょう(クリィミーマミから入った人間にとっては望月さんの名は今も特別です)。


演出的にも素晴らしくて、ゆったりとした間の取り方、江戸時代らしい暗さの描写に力が込められていたのが印象的でした。暗く影が多い画面ってのは、普通は登場人物の内面描写を兼ねていて、多用すると「あざとい」「うざい」感じになりがちだと思うのですが、この作品の場合は、内面描写というよりも現実感/江戸時代感を出す方向に主に使われているので(内面描写が無いという意味ではないです)、そうした嫌な感じは受けなかったですね。


リアリティということでは、美術も良かった。畳や障子紙がこれだけきちんと描写されている作品ってTVアニメではちょっとなかった気がします。


キャラデザがあんなだから萌え系は全然期待していなかったのですが、お絹や秋津の妹・幸などがかわいらしくて、そこも良かったですね。周囲がむさい男ばかりだから、その分、光ってました(笑) そうそう。ギャップということでは、最初に予告見た瞬間に爆笑して、飲んでいたコーヒーを吹いてしまいましたよ。あれは卑怯だw


何だかんだと書きましたが、とにかくお勧めです。こういうアニメが見られる国に住んでいて良かったなぁ。

2010年7月10日土曜日

TBSのロゴが変わった

録り溜めしていた「会長はメイド様!」をエンコしていて気づいたのだが、どうも今週からTBSのロゴの位置や濃度が微妙に変わっているようだ。調べてみると「けいおん!!」のエンコで同様の問題に遭遇している人の書き込みが多数見つかった。2ch情報では「位置X-3、位置Y-1、深度88」で消えるとあったが、試してみると微妙に消えないんで(たぶん深度をいじればいいんだろうが)、ロゴ情報を再取得して対処した。フェードについては以前と同じように「6-9-9-6」で行けるみたい。


なお、「会長はメイド様!」自体は第1話を除いてまだ見ていない。録画しているのは、監督が桜井弘明さんだからなんですが、その内に一気に消化しないとなぁ。OPの「My Secret」は結構好きで、OPアニメーションも手堅くて好印象ではあります。内容も手堅そうな感じ。掲載誌LaLaだし。

i5-750のOC環境が整った

今年の2月に仕事の都合でCore i5-750搭載のマシンを購入していた。時間がなかったので、ドスパラのPrimeパソコンの即納モデルを買ったわけだが、激安モデルということでマザーボードにFoxconnの「P55MX」が使われており、オーバークロックに全然対応できないのがずっと不満だった。しかしマザーボード交換となるとそれ自体の労力もかなりかかるし、Windowsの再アクティベーションなどもあるなぁ…といろいろ面倒でそのままになっていた。


しかしせっかくのi5マシンなのにもったいないし、エンコ速度に不満もあることから、思い切ってマザーボードを交換することにした。7/6に都内に出たついでに秋葉原に行って数店を物色して回ったところ、ドスパラでBiostarの「TPower I55」が8980円という低価格で投売りされていたのを発見してそれを購入した。SATA 3.0/USB 3.0こそ未対応だが、オール固体コンデンサ、12フェーズの電源、ヒートシンクてんこ盛りという気合の入った構成でOC目的にはなかなか良い感じの製品だ(DOS/V POWER REPORTのレビュー)。


帰宅して早速交換作業に入ったが、購入したのはATXマザーなので、MicroATX用のi5マシンのケースには入らない(まぁ、買った時点で分かっていた)。そのためLinuxのメインマシンとケースを入れ替え、そちらに装着することにした。大手術だが、やることは単純で特に問題もなく作業終了。さて、OCすべぇ!と思ったが、どうもi5のリテールCPUクーラーの足が緩くなったらしく、CPUときちんと密着していないようだ。定格状態でも負荷をかけるとCPU温度が80度を超えてしまう。これはいかんとその日の作業は終了。


翌日に千葉のドスパラでLGA1156専用のIntel製CPUクーラー「XTS100H」を買ってきた。コスパ的にはあまり評判が良いとは言えない製品のようだが、不安点も少ないのが購入の理由だ。装着については、バックパネル装着のために再度マザーを外さないといけないことと、でかいヒートシンクが邪魔をして固定ネジを締めづらい点にやや苦労したが、基本的には楽な方だと思う。冷却性能はなかなかで、室温25度程度でアイドル時30度強、連続高負荷稼働させてもCPU温度は50度強で安定している。


環境が整ったのでOC設定をいろいろ試してみたのだが、常用を考えているのでSpeedStepは切らずTurboBoostだけ切ってクロックを変えてみた(電圧関連はすべてAuto)。その結果、私の環境では、ベースクロック190MHzの最大3.8GHzが安定稼働できる上限のようだった。この状態で連続負荷をかけてもCPU温度は60度を少し超えるぐらい(アイドル時は40度弱)。ただしCPUファンが爆音を立てるので、静音重視の人は他のCPUファンにした方がいいかな。エンコ速度も大体クロックに比例するぐらい向上したし、かなり満足できる結果になった。最初から自作しておけば余分な費用や労力はかからなかったわけだけど、今更それを言っても仕方ないか。


ところで今回のような作業をしていて感じるのが、Windowsの面倒臭さだ。マザーボードを交換するぐらいで起動できなくなって再インストールが必要だし、インストール時にはドライバを追加であれこれ入れないといけない。再起動が必要な回数も多い。インストール後にはアクティベーションの手続きもしなければならない。それに比べるとLinuxはマザー交換ぐらいでは再インストールの必要はまずないし、インストールが必要になってもドライバ類は基本的にすべて最初から同梱だから個別導入の手間もない。最近は最新チップセットであっても未対応なんてケースは少ないから、ハード面での心配はほとんどいらない(周辺機器は別)。インストールだけに関して言えば、圧倒的にLinuxの方が簡単だ。言い尽くされている気もするが、改めてそれを実感したので書いておく。

2010年7月9日金曜日

日経Linux 2010年8月号


Fedora 13の新機能をまとめた特集2を書かせていただきました。「fs-snapshot」という、パッケージ操作前にシステムのスナップショットを作成するyumプラグインについては、かなり突っ込んで解説しています。ここまで詳しく解説しているのは多分世界でこの記事だけでしょう(笑)undocumentedな情報も結構盛り込んでいます(と言ってもプラグインはPythonスクリプトなんで読めば一発で分かることですが)。ついでにBtrfsのスナップショット管理方法についても割と詳しく解説しています。


実はこの機会にBtrfsの基本や、新管理コマンド「btrfs」についても書きたいなと考えていたのですが、Btrfs特集を2009年6月号でやっていて同じ内容になるからという理由で却下されてしまいました。いろいろ変化があるので是非書きたかったのですが残念です。まぁ、Btrfs自体の「引き」が微妙のようですから仕方ないですね。


特集に関しては、簡単にではありますが、統合認証サーバー「SSSD」について紹介できたのも良かった点です。SSSDは、認証情報のキャッシュ機能を持つ、一種の認証サーバー・プロキシです。オフライン時にもネットワークログインが可能になりますので、ノートPCなどでも、アカウント情報を集中管理しやすくなります。ただし認証情報のキャッシュが可能なのは、現状では、バックエンドの認証サーバーが「FreeIPA」「LDAP+Kerberos」「LDAP+TLS(SSL)」の場合だけ。NISとかでも認証情報をキャッシュしてくれるようになると、個人レベルで使いやすくなるんですけどね。


連載「Linuxカーネルの新機能」では暗号の並列処理用ラッパー「pcrypt」を取り上げました。現在のところは実質的にIPsec専用という感じですが、dm-cryptなんかでの利用も検討されている仕組みです。CPUのmany core化が進んでいますので、今後はこうした仕組みがどんどん使われるようになるでしょうね。なお、管理用インタフェースが定まってないせいで、設定方法がちょっと変わっているのが面白く感じました。詳しくは同誌を参照してください。


自分以外の記事では、NTT OSSセンタの石崎晃朗氏が書かれている「知って得する!ファイルシステムの真髄」の第4回が非常にまとまっていて興味深く読みました。囲み記事も面白いです。また、ミラクル・リナックスの高橋斉大氏の「システムトラブル解消実践テクニック」第5回も良いですね。今回は、メモリー不足によるトラブル対応策というテーマで、OOM Killerやovercommitの解説を導入に色々と書かれています。

2010年7月8日木曜日

もう一つの「もうひとりの私」


やばいっすよ! kiss×sis ED「Our Steady Boy」のカップリング曲「もうひとりの私」がエンドレス状態です(笑) 歌ってるのは「ゆいかおり」というユニット。もちろん「もうひとりの私」は、やまとなでしこの同名曲のカバーです。オリジナルも当然ながら良いわけですが、病気の人にはこちらの方がお勧めかもしれません。


小倉唯か石原夏織かどちらか分かりませんが、原曲では堀江由衣が歌ってるパートを担当してる方が、寺門仁美みたいな歌い方と声で破壊力満点です。波音の歌とか、(ちょっと路線は違うけど)可憐Girl'sとか好きな人ならきっと気に入るんじゃないかと思います。

2010年7月6日火曜日

喜連川早乙女温泉に行く

7月3日の土曜日はどこかに遠征に行こうかという計画があり、草津温泉や新潟の燕などが行き先候補に挙がっていた。しかし先週の木曜日の夜から翌日の朝まで、中学の同級生である革命家・外山恒一らと飲んだ酒の影響が残っていて、当日どうにも体が重い。そこで行き先を近場の喜連川早乙女(そうとめ)温泉(栃木県さくら市)に設定し、10時前に友人の車でぶらりと家を出た。早乙女温泉は、強烈なアブラ臭を伴う硫黄泉が最大の特徴の温泉で、関東近郊では珍しく強烈な浴感が味わえるのがお気に入りである。



東金から松尾、成田を抜けて、安食、取手と渋滞が少なそうな道を進む。同行者が出発時から空腹を訴えていたし、ちょうど昼になったこともあるので、途中、ラーメン二郎 茨城守谷店に立ち寄った。2009年6月オープンの新しめの店だ。湿度が高く、気温も30度を超える中、到着時には15人ほどの行列が出来ていた。最近の二郎人気のせいか、女性やご高齢の客も多く、ロットは若干乱れ気味。待ち時間は正確には覚えてないけど40~50分ぐらいかな。小ラーメンを頼んだせいか、ラヲタ臭のする外見のせいか、ロット尻を任されてしまってちょっとプレッシャーを感じた(笑)。出てきたラーメンは、乳化具合こそやや物足りないもののバランスの取れたもので大変美味しゅうございました。二郎系としては偏ったところが少なくて、三田本店に近い印象かな。体調もあって、ゴロリと大きな豚がきつかったですが、とりあえず1ロット内で食べ終えて店を後にした。



守谷からは常総バイパスを北上。途中、素敵な名前の駅を見つけて、つい立ち寄ってしまいましたわ。もっとも、読み方は「くろご」のようですわね。鄙びた無人駅でいい感じ。



その後、国道294号線を若干進みすぎたせいで、芳賀町の中心部の方に寄り道する形になってしまった。そこで見かけたのが「モテナス芳賀」というショッピングモール。これは「もてなす」の意味と、「茂木」(もてぎ)、「那須」(なす)という地名を重ね合わせた名付けだろうとそのときは推測したのだが、帰宅して調べてみても地名の方の意味は無さそう(?)。なんかがっかり。


喜連川早乙女温泉には16時に到着。ここは18時以降は入場料が600円になる(通常は1000円)。これまではいつも19時ぐらいに入浴していた。料金が高い時間帯だからか、いつもよりも先客が少なくて大変快適だった。お湯は相変わらずの異臭(笑)で満足度高し。とても濃い泉質だが、これでも加水あり(温度調節のため)とのことである。恐るべし。頭を洗っていると「自分は頭をきれいにしているのか汚しているのか」という疑問すら浮かんで来るのも毎度のこと(シャワーの湯も源泉使用)。ちなみに源泉温度70度超で非加温、さらに掛け流しという素晴らしさである。



17時過ぎに温泉を後にする。せっかくここまで来たのだからと、「正嗣」の氏家店で餃子を食べることに。昼に食った二郎がまだ残っていて、店に入るまでは「焼き2か3」にしておこうと考えていたのだが、なぜかついつい「焼き4」と頼んでしまう。1人前は6個だから、24個ということになる。10個食った時点で箸がいったん止まるが、油が軽く、全体に淡白な味付けなので完食できた。淡白といってもしっかり味はついていて、タレ無しでも美味い。むしろタレ無しの食べ方に移行した後半の方が、皮の美味さをしみじみと感じられた。



帰路は、喜連川、那須烏山、常陸大宮、那珂を経由して茨城県側に出る。満腹で食欲は一切なかったが、ここまで来たら、ひたちなかの「とんこつ家」に寄るしかないだろ!ということで訪問。店名から家系を連想するが、ここは細麺の博多ラーメンのお店である。骨髄の味がしっかり出た本格的なスープが楽しめる。「まる」が基本で、それに辛味を加えた「かく」というメニューもある。この日は「ねぎ豚骨(まる)」を注文した。相変わらず美味い。替玉をする余力がなかったのが大変残念だ。


以降は完全に運転を友人に任せ、ほとんど寝た状態で帰宅。日頃はあまり無いことなので、これを見ても、当日いかに体調が悪かったかが分かる。帰宅経路は国道51号線で鹿嶋まで、そこから国道124号線で神栖、利根川渡って東庄、旭と経由するルートだった模様。お疲れ様でした。