2009年6月21日日曜日

Boot CampなしでMac miniにLinuxを導入

Fedora 11をテストするため,テスト機のMac miniにインストールした。このときインストール先の選択を間違って,Boot Campで作成したHDD区画をうっかり壊してしまった。ここで落ち着いて対処すれば問題はなかった。例えば,後述する「rEFIt」をMac OS Xからインストールして作業すれば良かったのだが,あまり寝ていなかったこともあり,HDDの全区画を削除してLinuxをインストールするというアホなことをしてしまった。


「LinuxはEFIに対応してるから問題ないだろ」とそのときは思ったのだけど,冷静に考えると,ブート・ローダーとして働く標準のEFIアプリケーションがLinuxの起動をサポートしていないんだから問題ありまくりである。当然インストールしたはいいが起動しない。


普通に考えれば,Mac OS Xを入れ直し,Boot CampでLinux用の区画を用意してそこにインストールするのが簡単だ。ところが,私はほとんどMac OS Xを使わないため,購入時に付いてきた「Tiger」しか持っていない。TigerはBoot Campを持っていないし,ベータ・テストの時期以外,Boot Campは配布もされていないので使えない。


しかし,Linuxのことだけを考えれば,要はブートローダーさえ何とかすればいいわけでBoot Campは不要である。手軽に使える高機能なブートローダーとしては「rEFIt」が使える。rEFItを使い,Linux側でEFIを考慮しないで済むように環境構築する場合は,次の順に作業すればいい。



  1. Mac OS Xを最小限の容量の区画に導入

  2. Linuxをインストール(使うのは2区画だけに抑える。/bootとLVMならOK)

  3. Mac OS Xを起動してrEFItをMac OS X区画にインストール

  4. rEFItのメニューから「Partitioning Tool」を実行し,GPTとMBR区画テーブルの整合性を取る


これで起動時に表示されるrEFItのメニューからLinuxを起動できるようになる。なお,Linuxで使う区画を2つに抑えるのは基本区画数の上限が4だから。EFIシステム区画,Mac OS X区画ですでに2つ使っているので,使えるのはあと2つだけだ。拡張区画を使えば,多分,こういった制限はなくなると思うのだが試していない。


完全に内蔵HDDからMac OS Xを駆逐するには,最初に外付けHDDにMac OS Xをインストールし,最小限の容量のHFS+区画を内蔵HDDに作成してから,そこにrEFItを導入すればいい(EFIシステム区画にrEFItを導入すれば,このHFS+区画も不要)。内蔵HDDの容量が不足しているわけではないので,今回はそこまではやらなかった。

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