2009年4月29日水曜日

relatimeが標準に

パッチがマージされたのは3月26日のことなんでいささか古い話題なのですが,Linuxではrelatimeが標準になっちゃいましたね。最近はSSDも出てきたんで,確かに分からんでもないですが,POSIXに規定されている動作を非標準にするのはどうかという気もします。atimeを従来通りに更新するには「strictatime」オプションを付けてマウントせにゃいかんようです。個人的には影響はないはずですが,問題が出たときのために覚えておきますです。


なお,relatimeの動作も変わったようで,mtimeやctimeより古い時刻の場合だけじゃなく,1日以上前の時刻だった場合は現在時刻に更新するようになったようです(パッチ)。これでtmpwatchのように「一定期間アクセスされていないファイルを消す」ようなプログラムが意図しない動作をしなくて済むわけです。逆に言えば,この改良が入ったからデフォルトにできたんでしょう。最初にrelatimeオプションを作成した,Red HatのValerie Aurora(Valerie Henson)氏のブログに経緯がまとめてあります。


(追記)FedoraとかUbuntuだと,独自にパッチを当てて結構前からrelatimeが標準だったりします(参考記事)。しかもこのパッチでは,atimeの更新間隔もカーネル・オプションで設定できます。標準は1日です。でもFedora 10だとこのパッチが落ちてるので標準ではatimeはアクセスのたびに更新されちゃいます(Bugzilla)。Fedora 11からはrelatimeが標準のカーネルになるので当然,標準はrelatimeに戻ります。

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